第2話 脱走

人類が宇宙まで進出して宇宙の覇権を取り合う戦争が始まって50年も経過していた、クラウドとラフェル二つの勢力は交渉によって終戦を迎えようとしていたそんな時期に。


宇宙空間を一隻の宇宙戦艦が航行していた。



『ザーピッーザザー』

船のブリッジの無線で何かの通信を傍受している4人の男女、その前に立っている男どうやらこの5人は軍人であるが何かある


『パニコス大尉、私だバナーレだ』

『こちらパニコス、将軍停戦協定の状況はどうですか』


通信の会話はバナーレと言う男とパニコスを名乗る男の会話であった


『こっちは順調だ交渉も上手くいっている・・・今はそんな話をして場合じゃない!』

『申し訳ありません、一体どうなされたんです?』


『話はオルドヌング閣下がなされる、閣下』


バナーレは通信をオルドヌングに替わる


『オルドヌングだ、大尉とんでもないことが二つ起こった』

『閣下そのとんでもないことが二つとは』

『まず一つ君はデートラヘレと言う戦艦を知っているか?」

『はい去年完成した戦艦です、惑星フゲレに係留している聞いています』

『そのデートラヘレが何者かに奪われた』


あの5人の乗っている戦艦デートラヘレは5人よって奪われていた


『奪われた!?それ本当ですか閣下!』

パニコスは目を疑った去年できたばっかの戦艦が奪われたの


『問題はその行先それが二つ目のとんでないことだ』

『デートラヘレの行先それは?』

オルドヌングはデートラヘレ行方を追跡装置で捕捉した場所言う


『行先はわが軍の極秘小惑星基地・・・サラーブだ』

『サラーブですと!?それは本当ですか閣下!?それにあそこは』

パニコスはその小惑星基地の何かを知っているようだ


『そうだそして君にはデートラヘレをすぐに追いかけてほしい、たのむ』

『了解しましま・・・』

そこで通信を切る


「今更追いかけて遅いっての」

「ついた頃には私たちの仕事はとっくに終わってるていうのに」

二人の男女がそう言うと後ろの男女が笑う、そして


「諸君!それそれ目的地に着くぞ、準備せよ」

四人の前に立っていた男が言うと目の前に小惑星基地が見えてきた、船を諸惑星基地のレーダーに引っかからないまで接近する、すると船は「MW」を積んだ揚陸艇を出す


『ライア、カニング準備はどうだ?』

前に立っていた男はこの船のリーダーであるようだ、そして揚陸艇の操縦室いる二人の男と女、男の名は「カニング」で女の名「ライア」であるリーダーは二人に準備の確認する


「こちらカニング、いつでも行けます」

「同じくライアもいつでも行けます」

『「MW」の状態はどうだ?』

「先ほど最後の確認しました全機異常ナシでした」

するとライアは揚陸艇の格納庫内の映像をだす


『ヤツの様子はどうだ』

「マルカですか?」

『怪しまれないようにあの部隊から転属させてきた』

モニターはさっき話していたマルカの乗る「MW」に向く


『もしヤツが感づいたら』

「その時は手は打ってありますご安心くだいさい」

『それならよし、では行け!』

二人は「はっ!」と号令を言うと揚陸艇を小惑星基地へと向かった。


揚陸艇格納庫内ではクラウドが開発し幾度の改修えた汎用型MW

「ソリテュード」、同じ機体が何機ある中その内の一機に乗る少女

マルカは今までのことを思っていた


(もう5年もたったのか、私にとっては5年が何十年も感じる)

マルカは13歳の時にクラウド軍に志願して入った、入隊理由は

生まれ故郷の惑星サプラのために軍に入りMWのパイロットといてラフェルと戦った

(それでも泥沼の戦い続き味方も敵も大勢死んだ、ようやくこの戦争も終わりを迎えようしていただが・・)

マルカは不意に落ちないがるそれは


(突然の転属でそのままこの作戦にさせられた、内容も聞かされないまま)

『これより目的地に突入する準備しとけよ』

ライアから通信が来る

揚陸艇からミサイルが発射され小惑星基地の入り口を破壊しその破壊したところから侵入した、して揚陸艇からMWを発進させるしかし基地内からもMWが迎撃を開始するその時マルカは迎撃くるMWを見て驚く


「み、味方なんで!?隊長これは!?」

『訳は後で話す今は倒すことに集中白しろ』

敵はマルカ達の乗るMWと同じMW「ソリテュード」であった色はマルカ達が乗る緑色ではなく紫色のであった、敵はマルカ達に銃を向け撃ってきたマルカも反撃し倒されて爆破する敵MW。


「くっ!」

敵の攻撃を回避するマルカ、そしてすぐさま相手に銃を向けて撃つそしてあらかた周辺の敵は倒した

「これから二手に分かれる2番から6番は私と、残りはカニングにつづけ」


ライアとカニングは隊を二手に分かれて行動する、マルカはライアの隊と行動する、MWの背中のバックパックのスラスターふかしながら進む、しかしその道中でも敵は迎撃する中、仲間の機体が撃たれ撃破されてる残りはマルカを合わせた5機は先を進み下へと降下する


「っ!」

最後尾にいたマルカ機に敵MWが撃ってくる、マルカはその銃撃を掻い潜り接近し敵MWを殴り飛ばし銃で撃ち撃破する。


『おうマルカ無事か』

最後に降りてきたマルカにライアが声をかける

『マルカお前はここで敵が来ないか見張ってくれ私たちはそのまま行く』

「隊長この作戦はなんなんですか!?ここは味方の基地なんですよそれをなぜ味方を攻撃するんですか」

『理由は後で話すと言っているだろ』

「しかしでも」

でもマルカは食い下がらない


『貴様私の命令を聞けないのか!?』

ライアの言葉に隊のMWが一斉にマルカ機に視線を向ける

「っ!」

『いいかマルカここで見張っていろいいな、残りは私と続け』

「待ってくださいお願いします隊長!」

『全機マルカとの通信を遮断しろ作戦に集中できん』

「隊長?、隊長!?そんな・・」

完全にマルカとの通信が遮断された瞬間であった、ライア達はそのまま進みその先に巨大な扉がある保管庫についたライアはMW用のパネルをMWの指を起用に動かして暗証番号を入力する、扉のロックを解除に成功し扉が開くとその中には山のような金塊が入っていた


「うはー!!」

目の保養のような光景にライアだけではなく部下たちも喜びのような声を上げていた。

「第1目標は確保した、本命はそう簡単に見つからんカニング達と合流して探すぞ」


「・・・・・」

マルカはこの通信を聞いてある確信と疑念を感じた

(みんな知っているんだこの作戦の内容を)

しかしなぜ自分だけが内容を知らされていないのかそんな中マルカの後ろに基地のMWがキャノン砲をもってマルカ機に狙いを定めていた、ふっとマルカが後ろ向くとそれに気づいた


(あれは!MW用のビームキャノン砲!!)

MWは元々実弾装備の火器が標準装備である、ビーム兵器を小型にするには難しいためであるビームキャノン砲はチャージ時間がかかるため普通は護衛のMWがいないと使えないチャージが済んでないうちに落とされるためである


(私が気づかない内にチャージが済んでる!まずい!)

敵MWはマルカ機に向けて引き金を引いた砲門から協力なビームを発射されたマルカは間一髪よけ相手に銃を向けて撃って敵を落とした


「ハッア・・・ハッア・・・?」

マルカはビーム砲によって壁が大穴が開いたそこからに何かの部屋を見つけるそしてマルカはそこに機体を着陸させあたりを見渡すとある端末とカプセルがあった。


「?なんだあれは」

マルカはそれに気づき機体から降りようとする、MWのコックピットにモニターがないそのため視覚情報を映すバイザー付きの兼酸素マスク&ボンベ付きヘルメットを被りバイザー右側にコードがありそれを後ろ側のコネクター差し込む、パイロットは対G軽減およびあらゆる環境下で活動できるパイロットスーツ「Mスーツ」を着用することになっている。


マルカは恐る恐る端末を起動するそこに何かのデータが映し出されていた

(このデータは戦術データだそれにあらゆる場所を想定した膨大な量だ普通は覚えきれないぞこれ)

するとさっきから気になっていたカプセルに目を向ける、部屋が暗いため目を細くして見ながら近づき右腰につけている銃を取り出す、目が暗闇に慣れてきてカプセルの前まで近づいた。


「何かがちじこもっている・・・!?」

カプセルの中を見たマルカは驚愕したそれは

(ひ、人だ!しかも子供が!?)

それを見たマルカは驚き急いでMWまで戻ったそこにカニングの隊と合流したライアの隊が戻ってきた

「マルカお前ここで何をしている?」

『いやっ、ここに怪しい物がみつけまして』

「おお!それだ俺達が探していたのは」

「マルカここは私達に任せなさいお前は外の母艦を確認してきてくれ」

そう言われるとマルカは敵が開けた大穴から外に向かった


(皆が探してたのはあのカプセルかそれともあの端末のデータか)

そう考えながらマルカは外に到着しデートラヘレを目視で確認した

(絶対この作戦は普通じゃない訳もなしに味方を攻撃するなんて一体)

母艦を確認し終えると部隊に戻るマルカ、その目の前に中が向かってくる

「ああ!?」

それは爆弾だった、急いでまた外に出るマルカだが爆弾は爆発し小惑星基地は爆破されたそしてマルカもその爆風で機体ごと宇宙空間に放り出されてしまった。


「・・・・・」

マルカはその衝撃で気を失っまったまま機体ごと宇宙をさまよった、だがその目の前に戦艦が通りかかる

『こちら戦艦レフト、そこのMW応答せよ繰り返す応答せよ!』

「・・・・・」

だが気絶しているマルカが応答することなどでき訳もなかった


無数の歩兵が歩き辺りが次々と爆破する、宇宙空間での艦隊戦そしてそれを撃破する戦闘機もそして敵味方の兵士の断末魔の瞬間が見える

「うあああああ!!」

それはすべてマルカの夢であった、マルカにとってこれはいい夢とは言えないものであった悪夢そのままであった。

「っ・・こ、ここは?っ!?」

何か強いショックで目が覚めたマルカはあたりを見渡したが暗くて何も見えなったが何かに座ってるのはわかるそれに両腕が拘束されさらに頭にはヘッドホンような物がつけられていた。


「(なんだこれはそれにここは)っ!!」

目の前が光だしマルカは目をつぶった

「お目覚めかな?」

彼女の目の前に立ち喋っているのはパニコスであった

「だ、誰だお前だ!?」

「質問するのは私の方だ、お前の名前は?」

「マルカ、マルカ・ミレースだ」

自分の名を答えるマルカ

「生年月日と歳は」

「宇宙歴32年、6月1日生まれ18歳だ」

「では小惑星基地あそこで何をしていた?」

小惑星基地サラーブの作戦のことを聞かれた

「・・作戦に参加していた」

「内容と指揮官は誰だ?」

「内容は知らない聞かされても無かった、指揮官も知らない、隊長の名前はライアとカニング」

「そこで何を見たか?」

「何をだ?」

「そうだな例えば端末かカプセルの様な物は見たか」

その質問にマルカの顔が少し歪んだ、確かに見たがだが、

「見ていないそんな物・・・」

嘘を言う

「嘘を言うな!」

するとマルカの頭についたヘッドホンが起動しする

「うああああああ!!」

苦しみだすマルカ

「フフそれは音楽を聴くものでわなく脳にショックを与える装置だ、まあ後はサプラに着いてから聞こう。」


戦艦はそれから惑星サプラの宙域に到着するあたりに鉄屑の残骸が浮遊していた。

『どうかな故郷に帰ってきた感想は?』

惑星サプラ、マルカの故郷でもありクラウド連邦の本星でもある、マルカは戦艦の部屋の窓から故郷の星を見る

「サプラは・・やられていたのか?」

軍に志願してから故郷には一度も帰ってこれず最前線の星を行き来きしてたからで戻ってきたのは久しぶりであった

『ああ人口の3分の1は死んだ、死んでも支障はない』

その後マルカはパニコスと共にシャトルでサプラに降下しそのまま軍総本部に連れていかれた。


「ああああ!!」

そこで待っていたのは地獄のような否、地獄その物と言った尋問という名の拷問が毎日続いてた、それでもマルカは本当のことは言わなかったそして尋問3日目の夜

「うあああああ!!」

「さあ!とっと吐けお前は見たんじゃないのか?」

「み、見ていな・・・あああああ!!」

中々本当のことを言わないマルカに業を煮やしたパニコスは軍医にある指示をだす。

「装置の出力を最大にしろ」

「無茶だそんなことしたら彼女が死ぬかもしれんぞ」

「構わんやれ」

「大尉!!」

パニコスは軍医の言葉を無視し他の軍医に指示を出す

「やれ許可する」

「はっ!」


「うああああああ!!」

装置の出力を最大にしたためマルカはもがき苦しむそれは獣のような叫び声であったその瞬間

「!?」

あまりにもがき暴れたため両腕の拘束を力ずくで壊しそのまま床に倒れるマルカ。

「いそげ!」

あわててマルカの所に行くパニコスと軍医達

「・・・・・っ」

床に前のめり倒れたマルカは拾い手に忍ばせた


パニコスと軍医達が現れ軍医はマルカの状態を確認する

「大丈夫です生きています、脈も正常です」

「今日はこれくらいにしたらどうだ、彼女に死なれたら君が困るだろ」

「っ、連れていけ」

パニコスは兵士二人を呼びマルカを牢に連れて行かせた

「奴は本当に知らんかもしれんぞ」

そこにオルドヌングが来る

「閣下」

「奴が嘘を言ってなければこれ以上は時間の無駄になるぞ」

「いいえ閣下奴は必ず知っています、私にお任せください」


「こいつ大尉の拷問に3日も耐えたんだぜ」

「けっ吐っちまえば楽になるって言うのよ」

兵士二人に運ばれ牢に向かうマルカそして牢の扉が上がり物のように投げだ出されるマルカ、牢が扉が下がるその時

「・・・・それっ」

手に忍ばせたものをポイッと投げるその正体は椅子に両腕の拘束を固定するためのボルトであった、ボルトはそのまま扉が下がるところに落ちた

『ビィービィー』

「おい扉が下がってなって赤いランプが点滅してるぞ」

「でもおかしいなちゃんと下がってるぞ、見てくる」

兵士の一人が牢の扉に近ずく、牢には扉の壁際に隠れているマルカが待ち伏せていて兵士が近ずくと牢に引きずり込む

「どうした!?」

兵士が扉の方に向くと扉が開き次の瞬間

『ダダダー!!』

「ぐはっ!!」

銃を奪ったマルカがその銃で兵士を撃ち抜いたそのままマルカは牢を脱走し基地内を走る。


マルカの脱走はすぐさまほかの兵士に発見し警報が発令した

「マルカを脱走を絶対に逃すな!!」

マルカ基地内を走り回り自分が来ていた「Mスーツ」の上半身を見つけて

脇に挟みそのままエレベーターに乗り込み基地の地上にを目指す、地上1階のエレベーターの前には3人の兵士がマルカを待っていたエレベーターが着き扉が開くと目の前にはマルカの姿は見えなかった

『ダダダー!!』

「「「ぐあああ!」」」

いやほふく状態で相手に目の前に無いと錯覚させたそして3人を撃って再び走り出す、基地の外に出て滑走路まで逃げる追手の兵士の銃撃に応戦し戦闘機の近くにたどり着きそのまま乗り込もうとする。

「くっ!」

その際銃の弾が肩に掠るが大したことはなく戦闘機に乗り込み計器などの機器を起動さるそして戦闘機は飛び立った。

「逃げられてたか」

「閣下!?申し訳ありません」

基地ではマルカを逃がし悔しがるパニコスその後ろで声をかけるオルドヌングだがその顔は落ち着ていた

「心配するな奴の体内には発信機を埋め込んだ」

「・・・はっ、追跡システム起動!」


マルカは戦闘機を操縦しながらこう語った

(戦争が終わってもそれは私に何の意味もなかった、あの作戦、あの日から私の戦いがすで始まっていたからだ。)

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