吸血葬甲ノスフェライド

作者 ささはらゆき

81

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★★★ Excellent!!!

吸血鬼(作中では「至上種=ハイ・リネージュ」)の支配する退廃的な世界。
人間の人権など存在しないかのような焦土で(読み進めていくうちに頭をかかえる真相が明らかになるのですが)、賞金稼ぎの少年アゼトと、その育ての親で姉がわりのようなシクロがウォーローダーというロボット兵器に乗り、旅をしていくなか、吸血鬼のお姫様・リーズマリアに関わる陰謀に巻き込まれていく話です。

なにしろ緻密に設定された細やかで重厚な世界観と、硝煙の匂いまで感じてしまいそうな迫真の描写力に圧倒され、その世界に飲み込まれていきます。
ところが、その緻密な世界観の中で紡がれる話は、非常にまっすぐで、非常にわかりやすく読みやすいものとなっています。登場人物も白黒はっきりしており、作中で裏切りやどろどろとした策略が跋扈するわけではありません。
ただただ読了感は爽やか。
まさに王道のロボットものというべきでしょう。

しかし、その背後に通奏低音として流れるのは吸血鬼と人間の因縁。
とある吸血鬼が体験した苦痛と悲しみは、人間の恐ろしさを感じるものであり、十分にこの世界の玉座から人間を失墜させるに足るおぞましく醜い所業で。
かといって、吸血鬼が食糧として人間を弄んでいることも十分書かれており。

いま第一部終了とのことで、第二部がいかなる物語になっていくのか、リーズマリアとアゼトはどのような関係を築いていくのか——吸血鬼と人間の共存は叶うのか、そうではないのか、大変楽しみです。

★★★ Excellent!!!

 まさにポストアポカリプスとロボットバトルの王道決定版と言うべきもの!
 吸血鬼が頂点となったこの荒野如き世界で、日夜戦う主人公とヒロインの物語。思わずうなるロボットバトルもそうですが、ヒロインが年上美女って所が最高ですな。やはり年上はいい(異論は認める

 ロボット好きにはぜひとも見てもらいたい作品です!
 

★★★ Excellent!!!

 これが見たかったんだよ~~~~~!!とオトコのコが膝を叩く、傑作痛快ロボットアクションです。3~4mほどの小型のロボットを乗り回す、「むせる」系。そこに吸血鬼ハンター的世界が合わさって一部の人間にクリティカルヒットです。
 かつて人類と吸血鬼の熾烈な戦争があった世界。長き戦いの果てに吸血鬼が勝利を収め、人類は吸血鬼に支配され、身を縮めるようにして生きています。そんな世界を渡り歩くのは、女主人公シクロと、その相方にして弟枠、もうひとりの主人公アゼト。ウォーローダーの中でも軽量で弱小と言われるカヴァレッタタイプを駆り、野盗を相手に獅子奮迅の大活躍。圧倒的な技術を見せつけてくれます。
 しかし敵もさるもの、吸血鬼の下僕たる人類の裏切り者、人狼兵!高級機を惜しげもなく乗り回すヤバいやつらです。それに加えて、吸血鬼の貴顕らが操るブラッドローダーときたら、人類とは隔絶した超技術の産物ときた。吸血鬼の超反応と合わされば鬼に金棒、吸血鬼に闇夜の無敵ぶり。
 果たして主人公らはブラッドローダーを相手に回してどう戦うのか!?吸血鬼の貴族からヒロインを守り切ることが出来るのか!?これは目が離せない一大アクション巨編ですよ皆さん!!

★★★ Excellent!!!

『吸血鬼ハンターD』なんて、もはやオッサンしか知らないかもしれませんが。。。

至高種として君臨する吸血鬼と少年少女がロボットにのって戦う、そんなワクワクの少年小説です。

特に素晴らしいのがロボットの細やかな設定、その駆動音が鼓膜を叩き、硝煙が目にしみるような臨場感あふれる文章はこび。これはロボット好きにはたまりません。

世界観としては、西部荒野モノ、放浪モノ、のテイストがありそうですね。ロボットだけでなくそっちも好みの方には大ヒットするかも。

是非、読んでみてください。