第13話 紗枝の過去

 チュンチュン―――――

 遠くで雀の泣く声が聞こえる。まだ薄靄がかかるくらいの時間だが町長まちおさの家の庭では必つの小さな人影がうごいていた。


 ぱんっ ぱんぱんっ どんっ


 凍太が朝から氷柱を蹴りこむ。

 朝の光を浴びながら、氷結魔術で氷柱を庭先に作り出し、サンドバッグの代わりにひたすらに蹴りを練習する。

 前に一本。後ろに二本。上から見れば正三角形を描くような形で配置された氷柱は凍太を囲むように地面から生えていた。


 前の氷柱に前蹴りを2発、ワンツーのリズムで打ち込み、今度は右後方にある氷柱にサイドキック。蹴った足を付けると同時に踏み込み、バックナックルで氷柱を殴りつけた。


「今日も早いですね」

「はい。おはようございます。おばあ様」

 練習を中断して、声のかかったほうへ直り、手を胸の前で合わせて立礼をした。

「なかなか、良い動きでした。どれ、身体もほぐれたでしょう?おばあちゃんと遊びましょうか?」

 雪乃がにっこりとほほ笑む。

「今日は、どのくらい持つかしらねぇ」

 そんなことを言いながらゆったりとした動作で袖をまくって手の甲を凍太に見せるような構えを見せる。

 雪乃の基本形の一つだった。


「では」

 凍太も構えを取った。

 身体を半身にして、左足が前、右足は後ろ、右手は顎へ添える様に立てて構え、左手は軽く曲げて横に構える

 L字ガードと呼ばれる。テコンドーの基本形。見た目はブルースリーのような構えに似ていると言っていいだろう。



 いつのころからか、凍太は自分で庭に一本の氷柱を作り出し、半身に構えて蹴りの練習を始めだした。横蹴り、前蹴りに始まって、中段蹴り、上段蹴りを何度か連続で放つと今度は、足を左右逆にして、横蹴り、前蹴りを放った後に、ぴょんっと軽くジャンプをして---氷柱に横蹴りを入れて見せて、再び着地した。


(いまでも、あの時の光景は忘れてはいません----さて、今日はどう攻めてくるでしょうかね?楽しみです)

 雪乃は構えは解かないまま、じりじりと足先だけで間合いを詰めていく---あと2歩半と言ったところで、

 凍太が動き出した。左回りにステップを踏みながら、時たま、小さな左手で裏拳を放ってくる。それも、重い一発ではない---軽い、素早い、攻撃。

 ぱんっ ぱんっ と乾いた音が2発、響いたかと思うと、下から雪乃の膝を踏み抜くようにして、横蹴りが出ようとして、急に軌道が上へと変化した。踵が上へと跳ね上がった。

 雪乃は、軽く上から足を小突く感じで踵を払い落した---のだが、今度は払い落された足を地面に付け軸足とし、反対の足で上段蹴り----体格差があって中段になっていたが---を放っていた。

 無論、雪乃はこれもバックステップで避け、いったん距離を置く。

(膝への横蹴りは、かく乱のためのブラフ。上へ跳ね上がった足も恐らくは、本命ではない。私が足をはじいた反動で足を入れ替え上段蹴りを素早く放つのが本命----我が孫ながら、なかなか考えられていますね)


(いってぇ・・・今のもダメか・・・・結構自信あったんだけどな)

 虚と実を織り交ぜた、凍太のコンビネーションだったが、受けられ、小突かれ、返された。

 勿論、足の表面は布靴だけでダメージを軽減するものは何もない。なので、叩き落とされた、足は痛みとしびれで

 結構なダメージだったのだが----あえて、痛いほうの足を前面に出す。

 幸い、折れてはいない。表面の皮と肉が痛いだけだと、いままでの経験から確信できた。折れていたらこんなことはしていられない。

 間合いを保ちながら、しばらく待つ。攻めて駄目なら、『カウンターを狙う』 凍太はそのつもりだったのだが、

「危ないですよ」

 1メートルほど間が空いただろうか----雪乃のダメ出しが聞こえて---凍太の顔面に飛んでくる石----

 雪乃が足で蹴り上りだした物----が凍太の顔面にヒットして----凍太は気を失った。



「いだい・・・」

 昼食を食べ終えて、自室に向かう。このあとは母さんが氷結魔術講習をしてくれる。

 のだが、どうにも、朝に石をぶつけられた顔が腫れて、痛くて仕方ない。

 氷結魔術を掌に展開し、氷嚢がわりにして冷やしてはいるのだが、4、5時間たっても、痛みはちっとも治まらなかった。

「離れても、あんな技があるなんて・・・」

 甘く見ていた。離れれば攻撃できないだろうと考えていたのだが、まったくの間違えだった。

(フェイクも離れるのも、通じない・・・・少しでも隙を作ってやることができればなぁ・・・)

「凍太?」

 机に座って考え事をしていると----後ろから声が掛かる。

 母さんの声だと気が付いて、向こうとしたのだが、その前に抱っこをされていた。

「下して」

「だーめ。凍太はまだ母さんが抱っこしたいの。だから、だーめ」

 要求は、母さんの子供っぽい理屈で却下された。

「ほっぺ。痛い?」

「うん。でも、大丈夫」

 多少は痛かったが、そんなにひどくもない。なので、とりあえず否定してやる。が、「あのばばあ。容赦ないんだから・・・・」などと言いながらこっちの事はあまり聞いていないようだった。

 ので、こちらから『魔術の練習』を要求する。

「ああ、ゴメンね?じゃあお母さん頑張っちゃおうかな」

 抱っこをしながら、るんるん と部屋に入っていく自分の母親を間近でみながら、若いなぁと思う。

 年齢にしたらまだ、30には届いていない。顔には皴などないし、身体も若かった。のだが、この頃は時々思うのだ。子供っぽいなと。時折、はしゃぎ方が、女子大生のそれに近い、デジャビュの様に感じているのはもちろん言っていなかったが----。


「じゃあねぇ。今日から実践編に移ることにしまーす」

 庭先に二人して立つ。目の前には母さんがいてのんきな声を上げている。

「実践編?」小首をかしげてきいてやる。

「うん。そう。凍太はこれまで、基礎ばっかりやってきて、「氷柱」までは作れるでしょう?だからぁ、今日からは

 少し進んで、実際に役立つ使い方を教えていこうと思うの」

「?」

「まぁ、と、言われてもわかんないよね。お母さんがお手本見せるからよっく見ててね?」

 母さんはそういうと下がる様にこちらに指示をする。3メートルくらいお互いの間が空けて、

「じゃあ今から、無詠唱で<逆さ氷柱>をやるからね?」

 そう言って、足をつま先だけ上げて、トンっと鳴らすと----地面から数十本の氷でできた氷柱つららが出現した。何も唱えてはいない。が、凍太には構成を理解することが出来た。

 魔術が具現化する数瞬前に、魔術の構成を読み取る----これは魔術使用者同士であれば、数瞬先の現象が読めるというもので、一般には「構成把握」などと呼ばれる技能で魔術を使うものならば、なくてはならない物の一つとされる。逆をいえば、「構成把握」を出来るかできないかで、魔術の素養があるか、ないかを判別することが可能なのだ。

(下から生える氷の槍。それも、細部までイメージされて、出るまでラグがない・・・・。)

 驚きだった。凍太がこれまで行ってきた基礎よりも数段上の構成力、具現化力。それを無詠唱で凍子はやってのけた。普通、魔術を行使する際に「声」を出す。これは、イメージを強くするために使われて、多くの術士がやるものだった。声の発生をトリガーとして、イメージを現実空間に顕現させるのだと、言われて、理論としても確証が取れていた。

 ただ、無詠唱で出来ないこともないのだと、およそ100年前にフェルデンベルグが世に示したのが切欠で、魔術音声理論は覆された。のだが、この無詠唱はいまだに世の中で使えるものが少ない技術の一つであり、世間一般では魔術を使う際は「声」を出すのが当たり前とされているのだと、紗枝さんから常識として教わってはいたのだが。

 そんな技術を母さんはやって見せた。

「どぉ?すごい?お母さんは無詠唱ができたりしまーす。えっへん!」

 氷柱の向こうで、薄い胸をそらしながらどうだと言わんばかりに、母さんがみて来る。

「すごいよ!かっこいい!」

 俺は拍手をしながら感嘆の声を上げていた。

「ふふーん。通常は声で自分の思っていることを意識に暗示をかけて強めるんだけど、無詠唱は「すでにそこにあるんだ」って感じで強く思って現象化させるのよ。なれれば、誰でも可能だよ?凍太もやってごらん?」

 母さんがぱちんと指を鳴らすと、地面から生えていた氷柱が砕けて細かい氷になった。これも無詠唱だった。

「ちなみに、母さんは指をぱっちんする事で意識を切り替えることがおおいよ」

「さぁ、やってごらん」

 次は自分の番だった。

 意識する。すでにそこに氷柱があるんだと。さっきのイメージを思い出して-----脳をだます感じで信じ込んでみた。

 のだが----その日は一回も具現化させることはできなかった。

「むぅ・・・」

「まぁ、まだ難しいよね?でも、挫けちゃだめだよ。母さん凍太の思ってる構成は『見える』から頑張ってやってこう?ね?」

 母さんはそういいながら頭を撫でてくれたし、膝の上に俺を載せて、昔話もしてくれた。

「母さんがまだローデリアの学校にいた頃ね・・・・『ヒステリック雪女』なんて呼ばれてた」

「うまく制御が出来てなくて、無意識になんでも、凍らせちゃっていた時だった。ある先生がね?無詠唱理論の本を貸してくれたの。そこには「すでにそこにそれが存在するように意識する」って書かれていてね?・・・・それでお母さん思ったの。これは、制御することに使えるって。その日から、『あたしは暴走しない』『自分の思った物だけを凍らせられる』って思うようにしたの。最初は半信半疑だったけど、だんだんそれが、思い込むことが当たり前になって、気が付いたら、完璧に制御が出来る様になってた。それからかなぁ?『氷姫』なんて呼ばれ出したの」

 母さんは懐かしそうに、夕焼けの縁側で語ってくれる。

「無詠唱もずーっと出来るって思っててごらん?そのうち凍太もお母さんみたいに必ず出来る様になるから」

「うん・・・」

 母さんの言葉に頷く。諦めるのはまだ早い。とりあえずは言われたとおりの事を実践してみよう。

 絶対に出来る様になってやるんだ。誰にもいわなかったが、その日から『無詠唱』を『出来る』と思い込むことにした。



 夕飯を食べ終わって紗枝さんの部屋に向かう。

「凍太です」

 部屋の前につくと挨拶をして、襖をあけ、ぺこんと立礼をして襖を締めて中へ入った。

「さて、覚悟はよろしいですか?凍太様」

 投げかけられた言葉に黙って首肯する。

「今日は、朝の件もあり、いつもは2時間ほどですが、倍の時間学んでいただきます」

「では、席についてください。今日はローデリアの歴史とそれに関する公的な常識をお教えします」

 文机のまえに座る。ローデリアの歴史と世界情勢-----ここ最近の、決まったカリキュラムの一つで、ほかにも、

 ローデリアの公用語。テーブルマナー。月狼国の情勢と各種産業。各都市における特色と、成り立ちと歴史など、

 日に日に、紗枝さんの講義は濃くなっていった。

 中でも、ローデリア公用語に関しては、厳しく、文体や書体、口語でのやり取りなどを実戦形式で教えられるため、

 2時間もすれば3歳の俺トウタにとっては、相当な疲労となったのが、朝の件で倍に増やされていた。

「今日はそれに加えて、再度、月狼国での常識と、建国の歴史について、そして、200年前の『第3次大陸間戦争』についての講義をいたします」

 ローデリア公用語は 文字、語順、単語の意味、発音が英語に似ていた。勿論似ているだけであって、違うもの

 凍太の認識として似ているなと感じただけだ。

 この世界では『共通言語』はローデリア語であり、経済、各国間の決定、文書はローデリア語で占められている。

 月狼国では独自の言葉を用いて、月狼国配下の国も、言葉を月狼語に統一され、それの使用を義務としているし、

 慣習にもなっている。もちろんローデリア、月狼の語順、意味の違いはあるが、成り立ちは一緒の言語であるらしいことが説明された

(つまりだ。月狼語もローデも英語とドイツ語みたいなノリなわけか)

 文法はドイツ語と英語で似ているし、単語を覚えてしまえば覚えられるなんてことを講義を聞きながら思い出す

(あとは成れってやつなんだけど・・・)

 今は月狼語を使って生活をしているわけで意味はしっかり理解している。

 文字や単語はまだまだ足りないが、紗枝さんとの講義で二つ言語を同時に教えられる為、着実に覚えて行っているそんな実感はあった。

「さて、すこし喉が渇きました。ローデリア語はここまでとして」

「次はローデリアのお金をお話しをします」


 ローデリアの通貨は銅貨と銀貨と紙幣を用いている。

 昔は紙幣の代わりに金貨を用いていたらしいが、ここ50年ですっかり金は紙幣へと変えられ、国庫へと姿を消した

 銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨10枚で1ローデ。1ローデというのは紙幣の一番下の価値を表し、1ローデ紙幣、10ローデ紙幣 が出回っている。その上に100ローデ紙幣があるらしいのだが、なかなか普通の生活ではお目にかかれない。

 ちなみに月狼国での通貨は銅貨、銀貨、がつかわれ、近頃、金貨から紙幣に切り替えが両替商によって行われるようになったらしい。単位はローデリアとほぼ変わらず。紙幣の呼び名が「嶺」(れい)と呼ぶ。

(経済的にはローデリアの方が上で、月狼国は必死に追いすがってるってトコかな)

 紗枝さんの話はそのまま、続く。次に来たのは産業の話だった。

「凍太様。ここで前回のの復習です。月狼国とローデリアの主産業は?」

「月狼国は絹。紡績。対してローデリアは鉄鋼業が行われています」

「海産物等は?」

「海産物はほぼ同等ですが、月狼国の方が少し多いです」

「農業はどうですか?」

「農業は・・・・」

 どうだったかなと考える。国土はローデリアの方が上。平地の数も。

「たぶんですがローデリアのが上です」

「ふむ。まぁ良いでしょう小休止とします」

 紗枝さんが目を細めた。笑ってはいないが。

 そこまでして----やっと、小休止がでたので、床に寝ころんで、目を瞑る。流石に頭が痛かったし、我慢も限界だった。

「お茶です。どうぞ」

 目を閉じたままでいると、コトリと文机の上にお茶が置かれた。

 温かいのだろう----湯気が立ち上っているのが分かった。

「ありがとう」

 お礼を言って、起き上がりお茶をすすると、じんわりと胃の中へお茶の温かさが伝わった。

「疲れましたか?」

「うん」

「言いつけは守ることです。守れば誰も、不幸せになりません」

「うん。ごめん」

 静かにつぶやく、紗枝さん。その声はお茶よりも温かい感じがした。のだが----講義が再開されれば、その教え方は実務一片の

 硬い教え方に戻ってしまっていた。

(オン、オフの切り替えがうまいんだ。この人は)

 気持ちの切り替えを一瞬で出来る、自分の存在をなくせる。大人な対応が出来るのが紗枝の大きな特徴なんだと気づいたのはつい最近だった。

 さっきまでの一瞬の温かさも今は感じられない。一人の優秀な教師の姿しか凍太の前には存在していなかった。

「ローデリアには最近使われ始めた技術があります。以前も教えましたが----覚えていますか?」

「蒸気機関」

「そうです。2年前に初めて発見された「蒸気機関」です。今はまだローデリアの一部しかその有効性に気づいていませんが、

 いづれこの月狼国にも『実益』と『害』が押し寄せて来ると私は見ています」

「実益はわかりますけど、害はなんですか?」

「軍事転用されることです。凍太様には『戦争』と言った方がわかり易いですね

 どんな技術も戦争のためにされる危険をはらんでいます。蒸気機関は大きなものを動かせます、おそらく最初に導入されるのはローデリアの鉱山地帯。鉱山の採掘坑の深化による湧水の処理問題が解決できれば、ますます鉄鉱石は取れ、ローデリア国内に莫大な富を生むことになります。たくさんとれた鉄はやがて、剣や鎧に形を変え、いづれは各都市へ配備されて、末端の兵士たちの強化につながります」

(蒸気機関か・・・・厄介だなぁ、でも)

「まだいっぱい時間がかかるよ」

 そんな何でもない一言に紗枝さんは驚いたようだった。

「やれやれ、どこまで聡いのですか? ですが、正解です。そう。技術は発見から実用化までかなりの年数を要します。だからこそ、ローデリアは秘密裏にその存在をひた隠しにしていました」

「?」

(ひた隠しにしてたなら----なんでこの人が知ってる?)

「なんで知っているか?ですか?私はもとはローデリアの技術者です。あることが切欠でこの月狼国に亡命する際に『お土産』として一部の人間しか知らない『蒸気機関』の情報を持ってきた、とそういうことですよ。ふふ。」

(ふふ。なんて静かに笑ってはいたが----この人今、とんでもないことをさらっと言ったぞ。要は産業スパイじゃないか)

「ああでも、今はローデリアには何の未練もありませんし、雪乃様のおかげで----あなたに教育を施せるこの環境に私は満足しています。裏切りはしませんよ」

 そう言って紗枝さんは、ふうっと息を吐いた。

「くだらない話でしたね。今日はここまでとしましょう」

 本をぱたりと閉じるとーーー

 ゆっくりと俺の後ろにしゃがみ込み、抱きしめる。

「平気です。私は国を裏切った身ですが、あなたを裏切ったりはしません。もう一度言いますよ? 裏切りません。だから安心なさい」

「・・・・」

 腕に込められた力が肩を締め付けた。結構な痛みだったが----結局俺はそのまま、「おやすみなさい」を言うだけで、自室に帰るしかなかった。

(3歳児にする話じゃないよ・・・・紗枝さん)

 恐らくは、今日の話は紗枝さんの過去の一角で、本当はもっとおおきな事情があったに違いない。

 命を狙われもしたのかもしれない。そう思うと、逃げてきたことも仕方ないなと思える気はしたが----

 それでも、寝床に入ってもしばらくは、紗枝さんのことがぐるぐる回って----寝付けなかった。

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