寝惚けた夕陽、二人だけの物理室。

(二話までのネタバレ含みます)

指で画面をスクロールさせること、数タッチ。
「ああ、これはちゃんとに読まなきゃいけない作品だ」と思って、もう一度冒頭に戻って、じっくりと一話目を読み始めました。

まず、描写がとても綺麗だと思います。冒頭の、高校二年生の先の見えない不安が、曖昧にぼやけた夕陽の描写に溶け出していて、まずそこでグググッと僕は掴まれてしまいました。

で、幼馴染との恋愛かーそんなに好きじゃないんだけどなぁ…でも文章いいなぁ、とかなんとか思いながら読み進めていくと、表情が表に出にくいお人形さんのような女の子が出てきました。
そこで、むむっとなるわけです。僕の百合センサーが反応を示すわけです。
主人公、ちょっと朝比奈さん(その女の子)のことべた褒め過ぎない? と。

慌てて二話に行くと、今度は朝比奈さんが主人公に接触を図ってきます。そして、二人っきりで物理室にイン。
その間も、主人公視点の朝比奈さんの描写が神懸かりに美しい。作者様の拘りが感じられます。
いいねいいね!どんどんいちゃいちゃしよう!とワクワクしてきたところで、朝比奈さんが幼馴染に気があるような描写。……そして二話が終わります。

うーむ、うーむうーむ……。
あらすじの段階では、主人公と朝比奈さんが幼馴染を奪い合う三角関係のお話なのかな? と考えていましたが……。
これはどうやらそんな一筋縄ではいかないようだぞ!
あらすじの最後に『恋を探してゆく』とありますから、やっぱりやっぱり、主人公は朝比奈さんへの恋情を自覚していくんですかね。
とてもとても気になります。
とにかく更新を待つしかないようです。