美味しい美味しい言ってたのに、帰りにもう行かなくていいやとかケチをつけるくだり、文句ばっかりつけてたのに他の人に自慢したがって聞いてくるくだりには、あっ! 居るわこういう友人! と実に共感できた。自分が好きな店にケチをつけられると腹が立つ。それでも友人との付き合いは長いのは不思議なものである。お酒の話はかなりツボに入ったので読みながら噴出してしまった。遅い昼食をとりながらのんびり読ませて頂いたが、実にユーモラスで楽しい時間を過ごさせて頂いた。感謝感謝。
全ての行動には理由があるのである。ある視点からその行動が理不尽に見えたとしても、別の視点から見ればその行動には理由が――うん、やっぱり理不尽である。この物語は作者による彼の友人の行動観察記録。それ以上でもないし、それ以下でもない。だが、目に見えない人間の中身こそが、この世で一番不思議で面白いのかもしれない。理由もなく、そう思った。
どうして長年友人を続けているかが不思議で、自分なら無理かもしれないと思いました(笑)友人のありえない言動に毎回笑わされます。短編なので読みやすく、更新を楽しみにしています。