最終話 物語を殺すのは人では無い。時間だ。
あの日から、3000年と3日が過ぎた。
結論から言おう。
人類は滅びた。
劇的な事件も、
どうしようも無い恐怖も、
手に汗握る戦いも、
科学も魔法も超能力も何も無く、
気づいたら滅びていた。
彼らを殺したのは人ではない。
自然災害でもない。
超常現象でもない。
時間だ。
いつの間にか創造主にも観測者にも忘れ去られ、
気づくと3000年と3日がすぎていた。
それだけ放置されたら、そりゃ、滅びる。
或いは我々が知らない間に、
熱い戦いがあったかもしれないし、
世界を賭けた愛の物語があったかもしれないし、
何も無く平和な世界だったかも知れない。
そう、ちょっと目を離したら、
世界はあっという間に変わってしまうのだ。
俺たちの人生は、物語は、常に進み続ける。
一瞬でも目を離したら、あっという間に置いて行かれる。
いま、
俺はそれを知らない。
労働だ。
全部労働が悪い。
労働さえなければよかった。
全て機械が労働をしてくれれば良かった。
無人化すべきだ。
無人化すべきなのだ。
だから、そうした。
それが俺の能力だから。
これが、俺の
■応援ありがとうございました! 次回作にご期待ください――
これが俺の能力《カクヨム》だ――! 々々 @Cast_A
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