Act.0012.5:どこに興奮するというのだ?

「ちょっと聞いて良いか?」


 いちずは、世代セダイの理解しがたい変態的性癖にひきながらも、興味本位で聞いてみることにした。


「コックピットのどこに興奮するというのだ?」


「そうですね。もちろんコックピットによって違いますが、たとえばヒップを包みこむコックピットチェアの滑らかな丸いライン……」


「ふむふむ……」


「にょきっとそそり立つようなスティックに、穴にズッポリと入れた指先まで包みこむコントローラー」


「ふ、ふむ……」


「隠しているものをはぎとってやれば、ガバッと見える、蠢く触手のような配線」


「…………」


「などなどですね……」


「そ、そうか……」


 意外にエロスを感じてしまった、いちずであった。

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