第9話目を覚ましたら

🗽視点


ふと、意識が戻った私は目を開けてみた。

長い間寝ていたのか視界は最初はぼやけてうっすら何か人のようなものが複数いることが分かった、だんだん光にも慣れ視界がクリアになったところで見た光景は壮絶だった。

まず、私を道連れに異世界に呼び出した男である相原がパンイチで亀甲縛りになっており、そして目隠しをされていたがどうやら意識はない様だ

相原の周りにはマスクをかぶった全裸の男が2人いた。

その二人はなぜか荒い息遣いをしたまま相原を見つめていた。


「ッ!?」


あまりに壮絶なとても最悪な場面を見たショックのお余り声が出なかったのが幸いか驚いたが私のことを見られていないようだ。

とりあえず、気持ちを落ち着かせようとまた眼を閉じて気を失ったふりをして現状を把握しようとした。

そしてもはや何分経ったかなどわからないがだいぶ落ち着いて、まず自分がどのような格好をしているかを確かめるために目を開けて自分の体を見るとなぜかバニーガールの衣装を着たまま手を警察に連行される犯人のような恰好をして縄で縛られていた。

なぜバニー!?と思ったが、それよりも自分の手足が縛られていること確認した私は縄を外そうとごそごそしていた。

そうだ魔法!!と思い魔法を発動させようとするが発動しない。

原因はわからないが私の切り札ともいえる魔法が発動しないことにさらに私は不安に駆られ手に付けられた縄を外そうとごそごそ動いた。

だがこれがいけなかったのかついに縄を外そうとしているとき縄と縄に腕の皮が挟まって「イタッ!!」と言ってしまった。

その言葉を聞いた瞬間相原に熱い視線を送っていた変態2人が私のほうを首を回転させて向いた。

あまりの怖さに私はまた意識を失った。


主人公視点


ふと、意識が戻った私は目を開けてみた。

長い間寝ていたのか視界は最初はぼやけてうっすら何か人のようなものが複数いることが分かった、だんだん光にも慣れ視界がクリアになったところで見た光景は壮絶だった。

駄女神がバニー姿のまま亀甲縛りされようとしていた。

亀甲縛りをしようとしているのはマスクをしている全裸の男。

駄女神は口から泡を出しているようで気絶しているのがわかる。

そんな壮絶な光景だが自分は!?と思い視線を下に下げるとそこにはパンイチのまま亀甲縛りになっていた俺がいた。

フッ、何を夢を見ているんだ相原榑人、年齢=彼女いない歴34歳!!

もう一度現実を見るんだ、ほら目の前にはバニーガールのスキンヘッド女?にマスクをかぶった全裸男2名と亀甲縛りな俺・・・

ファアアアアアーーーーーーッッ!!

ま、まさかそんなことはありえないだろ!?

こんな光景がリアルだろいうのか!?

は、はは、アハハハハハ、アヒャアヒャあひゃアヒャアヒャ・・・リアルだった。

はぁ、こんなことならいっそアポロンのやつ俺の体を新しくしたついでに強化してぇぇぇぇぇーーーー!!


突然俺を謎の痛みが襲った。

なにが起こったのかわからないがこの痛みには身に覚えがある・・・はっ!?

強化が狂化になっちゃったのか。

そんなことを考えていると、頭の痛みは次第にいたさを増しそれに伴って俺の思考は徐々に途絶えていき、完全に消えた。

そしてむき出しの本能が現れた。


まず俺の本能が思ったのはこの場からの脱出だろう。

本能に従うまま体を動かそうとしたが縄があって動けないことを感じた俺は、縄を引きちぎろうとした。

だが、縄は引きちぎれなかった。

それは当然で狂化したからと言って別に体が変わったわけではない。

俺は一応とはいえ学者である。

学者という職業に筋力は最低限あればいい、結果俺は最低限の筋肉しかない。

その結果から狂化状態の俺は無理やり人間が誰しも生命にかかわるためにかけているリミッターを外した。

そして無理やり縄を引きちぎった。

そして本能に従うままに体は出口を探す。

だかそれは俺の目覚めに気づいた変態が2人こちらに向かってきたことを確認した瞬間に放棄した。

なぜかといえば、変態はきっと起きた俺に興奮したんだろう。

それはまあよくはないが諦めるとしよう。

だが下半身のものが反応を見せた姿を見て俺の本能はただ発狂した。


「ギャァアアアアアアーーーーーーーーーッッ!!」


その発狂を聞いてさらに変態どものあそこは反応をした。

そんなおぞましい光景だったがその発狂で意識を失っていた駄女神が目を覚ました。

そして現実を認めないような眼をしたあと自身の現状を見て亀甲絞りもどきを解くために必死にあがいた。

もともと駄女神の亀甲縛りはまだ完成してなかったため駄女神は亀甲縛りもどきを外すことに成功した。

そしてごそごそ動いたせいか変態は駄女神が起きたことに気付いて俺のほうに向かってきた変態の2人のうち一人が駄女神のほうに向かった。

そして当然のように駄女神は下半身の反応したあれを見た後、俺と同じく発狂した。

そして俺の方に音速を超える速さでやってきて、


『ら、ランダム転移!!』


と言って俺たちは光に包まれた。

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生物学者の異世界調査 金糸雀 @akasikkureko-do

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