2年3組の幽霊
たい
第1話
半年ほど前から、まことしやかに囁かれるうわさがあった。
2年3組の幽霊――ありきたりな学校の怪談話だ。
内容もどこかで聞いたようなもので、なんでも生徒数の減少で今は使われていない2年3組の教室に幽霊が出るという。
よく話題にはなるが、実際のところ信じてるやつなんて校内にもそう多くないだろう。
特に理系の僕なんかは、こういうオカルト系の話を聞くといつも鼻で笑っていた。
――そう、いつもなら。
僕がこの2年3組の幽霊を「馬鹿な話だ」と笑い飛ばせないのには理由があった。
それは、僕の後悔――
今から半年前――2年3組の幽霊なんてうわさが出る前のこと。
中学生になって2度目の夏が終わり、しつこかった残暑も和らいできた頃、僕は人生で初めて女子から告白された。
僕にとっては、よく話す女友達といった関係だ。
割とインドア派な僕とは対照的な、そんな彼女からの告白に、僕は動揺した。
正直告白なんて一生縁がないと思っていた。下手をしたら一生独身かもなんて思う程度には、僕は自分を魅力的に感じていなかった。
だから、嬉しかった。
十数分の考える時間をもらって、僕はOKの返事を出した。
そしたら彼女は突然泣き始めて、「本当に嬉しい」と言ってくれた。
震える彼女の背中をさすりながら、僕はこれが夢じゃないことを祈った。
それから彼女とは恋人になったわけだけど、特に何かが変わったわけでもなく、強いて言えば会話が増えたことと、彼女の呼び方を戸上からアキに変えたくらいだった。
クラスメイトには話していないし、僕とアキは家も学校をはさんで正反対、おまけに部活もあるので、二人の時間というのはあまり無かった。
まあ僕はその点については気にしなかったし、彼女も気にしていないようだった。
ただ、僕が気になったのは、僕自身のこと。
僕は本当に彼女のことが好きなのか。
彼女と付き合い始めて数日、僕の頭はその疑問でいっぱいだった。
実は僕には小学校の頃、好きな人がいた。結局何もできないまま卒業してしまったけれど、あの頃の気持ちは覚えている。
もしアキのことが好きか嫌いかと聞かれたら、好きだと即答できる。けれど、それは恋人としての好きなのか。友達としての好きなのか。
小学校のころに感じていた気持ちとは、違う。けれど、他の女友達に感じているものとも違う。
僕は僕自身の気持ちがわからなかった。
彼女と付き合い始めて数週間経ったころ、僕は自分の気持ちに結論を出して、彼女を学校の空き教室に呼んだ。
きっと僕のこの気持ちは恋じゃない。特別な『友達』に対する『好き』だ。
だから、このまま付き合い続けるのは彼女に失礼だと思った。
それを彼女に伝えると、彼女は「そっか」と呟いて、僕の切り出した別れ話を受け入れた。
ただ、呼び名はアキのままにして欲しい、それから、もし気持ちが変わって自分を恋人として好きになれたら、そのときはもう一度付き合って欲しいと、そう言い残して彼女は教室から出て行った。
これでよかったんだ。
僕がそう思ったのは最初の数分間だけだった。
僕がしばらく空き教室に残っていると、校庭をアキが歩いていくのが見えた。
彼女の肩は震えていて、泣いているのだと遠目でもわかってしまった。
小さな後悔が、僕の胸に生まれた。
そしてさらに数分後、その後悔は僕の手に余るほど大きなものになる。
彼女が校門を出てから少しして、僕も帰路についた。
校門を出て、曲がり角を曲がって、そこで周りが妙に慌しいのに気がついた。
騒ぎの起きている場所まで歩いていくとそこには人だかりができていて、中の様子はよくわからなかった。
人を掻き分けて中へ入っていくと、どうやら交通事故らしい。
白いトラックの下には血溜まりができていて、思わず目を覆おうとした。
けれど、その血溜まりの中にいる人物を見て、僕は思考が固まった。
元は白かった制服を赤く染めて横たわっているのは、さっき別れたばかりの戸上愛姫だった。
目の前が真っ暗になるような錯覚の中で、鳴り響く救急車のサイレンだけが、妙に耳に残った。
そして数日後、僕はアキが死んだことを知った。
これが僕の後悔。
僕があのオカルト話を笑い飛ばせないのは、話が出始めた時期以上に、その場所。
2年3組の教室というのは、他でもない僕が別れ話を切り出したあの空き教室だ。
僕はあれから、ひたすら後悔した。僕があんな話をしなければ、アキはいつもどおり部活に行って、あの事故に遭うことはなかったはすだ。
そもそも、好きかどうかなんて僕の都合で、あの日僕に告白してきたアキにとっては、僕がアキを恋人として意識していないことなんて承知の上だったのだろう。
他に好きな人がいるわけでもないし、アキのことが嫌いなわけでもない。あの別れ話は、僕のエゴだ。
だから、あの日僕が死なせてしまったアキに、そして、そのアキがいるかもしれない2年3組の教室に、会いに行く勇気が今までの僕には無かった。
でも、あれから半年経った今、僕は2年3組の教室の扉に手をかけている。
もし本当にうわさの幽霊がアキなら、僕は謝らないといけない。
あの日悲しませてしまったこと、未来を奪ってしまったこと、僕がしてしまった取り返しの付かない罪を、すべて……
そう決心して、扉を開いた。
教室の中には、今は使われていない埃をかぶった椅子と机。それから、置き場所に困って持ってきたであろう文化祭かなにかの衣装や小道具があった。
まだホームルームが終わってからそう時間が経っていないから、掃除当番や部活の準備をする生徒が校内にいるはずなのに、なぜか教室の中はしんと静かで、自分の呼吸をする音がはっきりと聞こえてくる。
机やらなんやらを乗り越えて教室の真ん中辺りまで来ると、僕は耳を澄ました。
何かの気配は無いか、自分以外の物音はしないか、とにかく意識を集中させた。
けれど、聞こえるのはいつもよりほんの少し速く脈打つ自分の心臓の音だけ。
「アキ……?」
虚空に向かって一言、呟いてみる。
けれど、返ってくるのは冷たい静寂ばかり。
そのまま時間が流れて、僕はため息をついた。
やっぱりうわさはうわさだったんだ。
残念な気持ちと、僅かな安堵を感じて、僕は教室の扉に手をかけた。
……開かない。
もう一度、今度は勢いをつけて引いてみても、扉は開かなかった。
おかしい。教室のドアは専用の合鍵がないと鍵はかけられないはず。
ましてや年中鍵が開きっぱなしのこの部屋に、今このタイミングで鍵をかける人物がいるとは思えない。
だんだんと高速回転して訳のわからなくなっていく頭が、次の瞬間一気に冷えた。
「やっと来てくれたんだ」
それは、聞き覚えのある声だった。
恐る恐る後ろを振り返ると、そこにアキがいた。
あの日と同じ制服姿で、あの日失った笑顔を浮かべながら。
「……ぁ」
本当にアキがいたら言おうと思っていた言葉が出ない。
どうやら僕は、心の奥では幽霊を信じていなかったらしい。
目の前の光景を、死んだはずの人間が声を発した現実を、脳が処理しきれていないようだった。
「嬉しいな。またこうして会えるなんて」
そう言ってアキが近づいてくる。
僕は恐怖を感じてしまった。目の前にいるのは死者だ。半年前に見た光景と、今目の前にある光景の差異で、頭が勝手に恐怖を生み出してしまう。
でも、それでも僕は、彼女に言わないといけない。
「あ、き……」
よし、なんとか声も出るみたいだ。
大きく息を吸い込んで、僕は口を開く。
「アキ! 僕は……っ!」
「言わないで」
僕の言葉をアキが遮る。
「謝りに来たんでしょ? だったら言わなくていいよ。君は何も悪くないんだから」
そう言うとアキは微笑んだ。
それを見て、僕の心から恐怖が消えていく。
後に残るのは、申し訳なさ。
「で、でも……!」
「納得できないんだよね。私はそんな君の優しいところも好きだったもん。でもいいの。私はもう死んじゃったから。まだ生きてる君に、もう死んじゃった人のことで苦しんでほしくないんだ」
彼女の言葉に、僕の申し訳なさは、悔しさに変わる。
自分を振った相手に、それも死ぬ原因になった相手に、ここまで気遣いのできるような優しい子を、僕は傷つけ殺してしまった。
そんな自分がどうしようもなく憎らしく思える。
だから、僕はこんな提案をした。
「幽霊の君にこんなことを言うのも変な話かもしれないけどさ、せめて何か僕にできることはないか?」
僕がそう言うと、アキは生きていた頃と遜色の無い明るい笑顔で言った。
「じゃあさ、時々でいいからここに来てくれないかな? ずっと一人だと退屈だからね」
それから、僕は2年3組の教室に通うようになった。
彼女は時々でいいと言っていたけど、実際には週に4〜5回、つまりほぼ毎日あの空き教室に足を運んでいる。それが、僕のせめてもの償いだと思って。
そうして、いつも最終下校時刻になるまでたわいも無いおしゃべりを続けていた。
クラスで今なにが流行っているのかとか、朝テレビでこんなニュースを見たとか。
それから――数年後にこの学校が無くなる事とか。
「そっか……無くなっちゃうんだ。この学校」
「まあ正確には合併らしいけどな。もともと都会の中学校にしては生徒数も少なかったし、仕方ないだろ」
「そうだね……この教室も、もう何年も使われてないみたいだし」
「そういえばアキはいつもこの教室にいるけど、他のところには行かないのか?」
「うん……なんかね、出られないんだ。自縛霊ってやつなのかな? この教室から出ようとすると、なんと言うか……説明し辛いんだけど、引き戻される感じがするの」
「そうなのか……もし外に出たいんだったら、僕がなんとかして……!」
「だからいいってば。もしここが取り壊されたって、私は幽霊なんだからもう死なないでしょ? きっとどうにかなるって」
そう言って、アキは違う話題へと移ろうとする。
本当に大丈夫なのだろうか……死者の身を心配するなんて変な話だけど、僕はアキのことが不安になった。
そんな感じで僕はアキのところに通い続けていたけれど、中学3年生といえば受験生なわけで。
僕も受験のため、少しづつアキのところに通う頻度は下がっていった。
最初はほぼ毎日だったのが、週に2〜3回、週に1回、隔週に1回とどんどん少なくなっていって、年が明ける頃には月に1回ほどになっていた。
でも、そんな僕にアキは文句一つ言わず、2年3組の教室のドアを開けるといつも明るい笑顔で出迎えてくれる。
だから、受験が終わったらまた毎日のようにアキのところに通おう。
そう思って、僕は必死に勉強した。
そして、見事に第一志望の高校に合格した次の日。
僕はいつもより早起きして、真っ先に2年3組の教室へと駆けていった。
当然、アキに報告するためだ。
教室の扉を開け名前を呼ぶと、どこからともなくアキが現れる。
「……どうしたの? 朝に来るなんて珍しいね」
「いや、アキに伝えたいことがあってさ……僕、高校受かったんだ!」
「本当!? やったじゃん! おめでとう!」
そう言って飛び跳ねるアキは、まるで自分が受かったかのような喜びようで、僕も嬉しかった。
「本当にすごいよ。がんばったね!」
アキはそう言いながら、僕の手を握ってぶんぶんと振ってくる。
「あ……」
「ん? どうしたの?」
「いや……アキの手、冷たいなと思って」
僕の手を握るアキの手は、とても冷たかった。
氷とも違う、アキに触れている部分だけが真冬になったような……
「あぁ……まあ私、死んじゃってるしね。うん……ごめん」
そう言って、アキはしょんぼりと僕の手を離す。
「いや、いいんだ。アキがそんなに喜んでくれて、僕も嬉しいよ」
僕がそう言っても落ち込んだままのアキを、どうにか慰めようと僕がいろいろ話していると、アキは突然クスクスと笑い始めた。
「な、何笑ってるんだよ」
「いや、やっぱり優しいなと思って」
そう言って、まだ落ち込んでいるはずなのに優しく笑顔を作るアキ。
その儚げな表情に、僕は一瞬言葉が出なくなった。
「そ、そろそろ行かなくちゃ! また後で!」
我に返った僕は、そういい残して教室を逃げるように出て行く。
その日は一日中、アキの笑顔が脳裏に焼きついて離れなかった。
受験が終わってからは毎日、一日も欠かすことなく2年3組の教室へと足を運んだ。
最初は償いのつもりだったけれど、今では早くアキのところへ行きたくて授業がもどかしく感じるようになっていた。
そんな風に、アキのところに通い続けて数週間。
卒業が近くなってきたある日のこと。
「そろそろ卒業だね……寂しくなるなぁ」
いつものように話していると、アキがそんなことを言い出した。
「ああ……卒業したら、校舎内には入れてもらえないよな……」
「うん……いいよ。会いに来なくても。新しい学校で、新しい友達を作って、もし君に好きな人ができたらそのときは……幸せになってね」
そう言って笑うアキの顔は今にも泣きそうで、僕は思わず言ってしまった。
「アキ……僕は、アキのことが好きだ。ここに通うようになって……恋人として、女の子として、アキが好きになった。だから、初めにこの教室に来たとき言えなかったことを言わせてくれ」
驚きで目を見開くアキに、僕ははっきりと言う。
「本当に、ごめん」
僕がそう言うとアキは俯いて、そのまましばらくの沈黙が流れた。
そして、微かに口が動く。
「……そいよ」
「え……?」
僕が聞き返すと、アキは今度はしっかりと聞こえる声で、
「もう……遅いよ……」
そう、言った。
「私……死んじゃったよ……? 君が私を好きだって言ってくれて嬉しい。嬉しいけど、もう遅いの……だって私、もう死んじゃったんだもん…………」
俯いて言うアキに、僕は返す言葉も無い。
ただ、「ごめん」と言うしかなかった。
「なんで……なんでもっと早く。私が生きてるときに言ってくれれば……私が、死ななければっ!」
アキがそう叫んだ瞬間、教室の空気が冷たく変わった。
目に見えて変化はない。だけど、確かに冷たく、暗い空気になった。季節が冬というだけではない、生者を否定するような凍えた空気に。
僕の心に、久しく感じていなかった恐怖が芽生える。
「君が私を好きなら、一緒にいられたのに……いられたはずなのに……」
それは、ただただ今を呪う声だった。
今まで押さえ込んでいたであろう、ひたすらに深い悲しみが、僕にも感じられた。
「ねぇ……なんで私は死んでるの……? なんで君は生きてるの……? わからない……なんで人は死んじゃうの? なんで私はっ!」
ああ……そうだ。アキはもう死んでるんだ。
僕が……殺してしまったんだ。
今まで忘れていたアキが死者だという事実が、僕の心に恐怖と、果ての無い後悔を蘇らせる。
「アキ……ごめん」
「言わないでっ!!」
アキが叫ぶ。
部屋はさらに冷たくなり、本能がここは危険だと告げる。
「アキ……ま、また明日……来るから……」
一歩一歩後ずさりながら、教室の扉に手をかける。
「い、行かないで!」
それを見たアキが、僕の手を掴んで引き止める。
「ひっ……つ、つめた…………」
その手は、あまりに冷たかった。
まるで死そのものに触れているような……
必死にすがりつくアキの手を、振り払ってはいけない。
そう頭では考えているのに、危険を感じた身体は言うことを聞かなかった。
無理矢理アキの身体を引き離し、教室を出て走り出す。
アキはあの教室から出られない。
そうわかっているはずなのに、身体から寒気が、死の感覚が消えなかった。
息を切らしながら、昇降口までたどり着くと、自分の下駄箱に手をかける。
早く靴を履き替えて、学校を出ないと……そして、明日また、アキに会って話そう。
そう思って靴を脱ごうとしたその瞬間、首筋に冷たい感覚が走る。
「……っ!」
とっさに振り返ると、そこには暗い廊下があるだけ。
早鐘を打つ心臓を押さえながら、靴を履き替えて走り出す。
昇降口のドアを開けようと手をかけた瞬間、背中にアキがしがみついた。
「お願い……行かないで……お願いっ!」
全身が触れているせいか、冷たい死の感覚が、さっきまでとは比べ物にならないほどはっきりと伝わってくる。
「あ……」
自分でも気がつかないうちに、僕は地面に座り込んでいた。
身体に力が入らない。
「私、あの教室から出られたよ? だから……お願いだから、一緒にいて……」
アキが必死に抱きついてくる。
だけど、その感覚も感じられないほど、僕の身体は冷え切っていた。
「ア、キ……さ、むい……よ……」
自分でも聞き取れないほど、小さな声。
泣きながら僕にすがりつくアキの耳には当然届かず。
冬の暗く冷たい昇降口、ドア越しに見える校庭が、僕の見た最後の景色だった。
最近できたばかりの中学校で、早くも囁かれるうわさがあった。
校舎内に現れる、二人の幽霊。
こんなありがちなオカルト話、信じている生徒はそう多くなかった。
でも、僕はそのうわさが真実だと知っている。
だって――その幽霊の片割れは、この僕なのだから。
あれから数年後、僕の通っていた中学校は取り壊され、その場所に新しい校舎ができた。
合併のおかげで生徒数も増え、にぎやかな学校だ。
アキとは今でもよく話すし、彼女を好きな気持ちは変わらない。
だけど、それと未練が残るかどうかはまた別の話なわけで。
僕は幽霊になった。
この身になってわかったのは、アキの起こした現象が、すべて自分の意思というわけではないこと。
自分の未練にかかわることが起きると、どうしてもああなってしまうらしい。
だからこの学校には創立間もないうちから「校舎内で男子から別れ話を切り出すと呪われる」とか「卒業が近くなると、空き教室に幽霊が出る」とかいううわさが流れている。後者は僕の未練だ。
だから別に、僕はアキを恨んではいない。恨んではいないけれど――
「また見てるの?」
突然声をかけてきたアキに、僕は思考を中断する。
「ああ……まあ、ね」
僕の曖昧な返事に、アキが申し訳なさそうな顔をする。
「本当にごめん……私、そんなつもりじゃ……」
「いいんだ。ただ、今は一人にしてくれると嬉しい」
僕がそういうと、アキはそれ以上何も言わず、どこかに姿を消す。
それを見届けると、僕は手に持っていた一冊の本に目を戻した。
僕がいた年の、卒業アルバム――
――自分の映っていない集合写真の表面を、そっと撫でた。
2年3組の幽霊 たい @tai
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