追想編6 ネフェリー

 ヤシロが、私を忘れちゃう……


「コケー!」


 ウチの子たちが、私のため息を消してくれる。

 やっぱり鶏舎はいいな。落ち着く。


 嫌なことも全部忘れられちゃう…………嫌なこと……じゃない! 大切なこと!


「ダメよ、私。目を背けちゃ」


 自分の頬を打って、気合いを入れる。


 まだ、ヤシロが私を忘れちゃうって決まったわけじゃない。


 むしろ、私の方から「忘れさせてやるもんか!」ってくらいに働きかけないと。

 ……でも、レジーナは普段通り生活してろって言うし…………


「コケー!」


 また、ため息を誤魔化してもらっちゃった。

 本当に、みんないい子。元気に育ってくれて、卵もたくさん産んでくれて。

 この前産まれたヒヨコなんか、もう世界一ってくらいに可愛くて。


 それもこれも、みんなヤシロのおかげ。


 生まれて数年で卵を産まなくなり、たくさんのニワトリを屠畜しなければいけなかった頃は本当につらかった。毎日心が張り裂けそうで……私、あの頃よく泣いてたな。


 そんな時、ヤシロに出会った。


「屠畜する予定のニワトリを百羽、俺に貸してくれ」――そう言って、閉ざされたと思っていたニワトリたちの未来を切り開いてくれた。

 今では、みんな元気に卵を産むようになってくれて……


「私も、よく笑うようになったって、言われるようになったのよね……ふふ」


 けど、よく笑うようになったのは、ニワトリのことだけが理由じゃない…………なんちゃってっ! きゃー! もう! 何考えてるの私!?

 なんでヤシロの笑顔が浮かんでくるのよ、もう! もうもう! もう、やだー!


「………………やだ、な」


 記憶の中のヤシロは、どれも笑顔だ。

 ちょっとひねくれてて、あくどい顔もするけれど、不敵だったり、無敵だったりする笑顔を、いつも見せてくれる。……その、す、素敵だったりする笑顔も。


 だから……やだ。


「ヤシロが私を忘れちゃうなんて…………やだ」


 あの笑顔が見られなくなるなんて……

 今までの笑顔が、全部なかったことになるなんて……


 そんなの、やだ……


「コケー!」

「コケーコケー!」


 突然ニワトリが騒ぎ出した。

 え? 私、そんなにため息吐いてないよ?


「ぅおっ!? なんだよ! 威嚇すんな、ニワトリ!」


 ……えっ!?


 耳に馴染んだ声に振り返ると、鶏舎の入り口にヤシロがいた。


「よぉ。今日も仕事頑張ってるな」

「ヤシロッ」


 ヤシロを見ると、自然と顔が笑顔になっちゃう。

 まるで、発酵飼料を入れたバケツを見た時のニワトリたちみたいに。


「どうしたの? 卵が必要になった?」

「あぁ、いや。なんとなくな……」


 なんとなく?


「今、何してるのかなぁ~って」


 ――っ!?

 え、それって……


「私に……会いに、来てくれたの?」

「あぁ、まぁ。仕事忙しいか?」

「ううん! 平気! 今日の仕事は全部終わってるから!」


 すごい!

 すごいすごい!

 嬉しい!


 心が勝手に騒ぎ出して、頭がどんどん浮かれていく。

 ……けど、待って。


「ヤシロ……その…………大丈夫、なの?」


 ヤシロは今、厄介な寄生型魔草っていうものに寄生されている。

 下手に記憶を刺激すると体力を奪われて、気絶しちゃうかもしれない。


 私が一人で浮かれて、ヤシロの負担になるなんて、絶対あっちゃいけない。


 嬉しいけど。

 会いに来てくれて凄く嬉しいけど! だからこそ、私はヤシロの癒しになってあげなくちゃ。


「どこかでお茶とか飲む? 陽だまり亭でもいいけど」

「いや。大丈夫だから、ここにいさせてくれ」


 ――っ!


 …………く、ぅう……なんてきゅんとする言葉を……

 いてほしいよ。いつだって、いつまでだって。


「じゃあ、ここでお話しよっか」

「あぁ。そうだな」


 鶏舎で男の子と二人きりでお話。

 ……ふふ。他の娘だったら、「ムードがない」って言うかな?

 けど残念でした。

 私にとっては、鶏舎で男の子とおしゃべりするのは、夢だったから。


 私の仕事を理解してくれてるって証拠だしね。


「そういや俺、鶏舎をちゃんと見たことなかったよなぁ。養鶏場の入り口で用事済ませてたし」

「そうね。事務所がそこにあるからね」


 事務所には大抵両親がいて、卵の取引なんかは全部そこでやっちゃう。

 当然、ヤシロたちとの取引も事務所か、入り口で済ませちゃう。行商ギルドとかと同じ。

 もっとも、「ヤシロが来たら絶対私を呼んで」とは、言ってあるけどね。

 ほら、顔見知りだし? 私がいた方が話がまとまりやすいし?

 そういうことよ。


「実は、最初に来た時の鶏舎のにおいが強烈でなぁ」

「あぁ、昔は酷かったかもね。特に慣れてない人には」


 鶏糞はにおいがキツイ。

 お米を食べさせていた時は本当に臭くて、私でも体調によって我慢出来ないことがあったくらい。

 けど、最近は全然平気。においが気にならなくなっていた。

 もちろん、私が慣れたとかいうんじゃなくて…………それも、ヤシロのおかげ。


「ニワトリたちのエサを、ヤシロの言ってた発酵飼料に変えてから、においが随分マシになったんだよね」

「足元も、落ち葉と腐葉土を敷いてあるんだな」

「うん。そうしたら、あのキツイにおい、ほとんどしなくなっちゃった」


 発酵させることで糞のキツイにおいは緩和され、さらに、土を変えたことで気にならなくなった。

 今では、この中に丸一日入っていても平気なくらい。

 慣れてない人でも抵抗なく入れるほどにおいは少ない。


「においの原因は腐敗したたんぱく質だからな。それを発酵させてやればいいんだ。腐敗と発酵は、生ごみとパンくらいの差があるからな」


 ニワトリが卵を産まなくなった時に、ヤシロが教えてくれたエサ。

 そこに混ぜている米ぬかが、クズ野菜や魚のアラを発酵させてくれるんだって。


 卵は産むようになるし、においはなくなるし。本当に凄い。

 ヤシロに出会えて、本当によかった。


「そうだ。折角だから、鶏舎の中見て回らない? 案内するわよ」

「そうだな。じゃあ、見せてもらおうかな」

「うん!」


 私の仕事場をヤシロに紹介する。

 ちょっと照れくさいけれど……なんだか嬉しい。


「ここが、生まれたばかりのヒヨコ部屋なの、見て見て、可愛いでしょ?」

「どいつもこいつもよちよち歩きやがって、シャキッとしろ!」

「無理だよぉ! もう」


 お尻をふりふり振りながら歩くヒヨコ。

 ヤシロは冗談を言いながらも、真剣な眼差しでヒヨコを見ていた。

 ふふ……見ちゃうよね。可愛くて。分かるな、その気持ち。


「触ってみる?」

「いやぁ……卵と鶏肉は料理したことあるけど、ヒヨコは管轄外だな」

「なぁに、それ? 変なのぉ」


 おかしな冗談に、私は笑いながら、ほんの少しの勇気を出してヤシロの肩をぺしりと叩く。


 ……肩、触っちゃったっ。


 ふふ。いつもこういう時は緊張する。

 馴れ馴れしいって、思われないかな?

 ……思わないでね?


「つ、次はね、若い鳥の部屋ねっ」


 ヤシロに触れた手が、微かに熱い。

 あぁん、もう……触れたくらいで動揺し過ぎ。

 落ち着いて。

 ヤシロが鶏舎に来るなんて滅多にないんだから。

 憧れだったんでしょ。


「……ガンバレ、私」


 小さく呟いて、自分に勇気を与える。

 よし、頑張るぞー!


「こいつらが稼ぎ頭なのか?」

「そうだね。今はこの子たちが一番卵を産んでくれてるかな」

「へぇ~、こいつらがねぇ~」

「ちょっと、ヤシロ。ウチのニワトリをいやらしい目で見ないで」

「見てねぇよ……つか、見れねぇよ……」

「ど~だかっ」


 もう、男の子ってエッチなんだから。

 特にヤシロは。


「それでね、こっちに卵を洗浄する場所があって、これが結構重労働なのよね」

「エサ作りとどっちが?」

「…………エサ、かな」


 貝殻を割ったり、米ぬかを混ぜたり。

 結構腰に来る作業が多いのよね、実は。


「あ。アレはなんだ」

「あぁ、アレはねぇ……」


 そんな感じで、さほど広くはない鶏舎を隅々まで案内して回る。

 普段私がいる場所に、今はヤシロがいる。

 ……いいなぁ、なんか。


 まるで、私の世界にヤシロっていう色が塗られていくみたい。


 鶏舎を案内するって、私を知ってもらうことみたいで、ちょっと恥ずかしい。

 けど、知ってもらえると、やっぱり、嬉しい。


 変な感じ。

 嬉しくて恥ずかしい。

 鶏舎って、まるで恋みたいだね。


「うん。においがないだけで随分過ごしやすくなるんだな」

「そうでしょう? 今度お手伝いでもしに来る?」

「俺は高いぞ?」

「じゃあ、友達割引で」

「あぁ、今そういうキャンペーンやってないんだよなぁ」

「じゃあ、始まったら教えてね、キャンペーン」


 ……楽しい。

 ヤシロと話す何気ない会話が、凄く楽しい。

 こんなのが毎日続けばいいのにって、思っちゃうくらいに。


「あぁ……もう全部案内しちゃった」


 仕事は多いけれど、設備はそんなに複雑じゃないんだよね。

 残念。もうおしまいか。


「もっと、案内したかったなぁ」

「じゃあ、お前の部屋でも見せてもらおうかな」

「ぅえぇっ!?」


 ちょっ! い、いきなり何を!?


「そ、それは、無理!」

「なんでだ? あぁ、そうか……」


 ヤシロが何かを察してうんうんと頷く。


「あのな、発酵飼料っていうのがあってだな……」

「く、臭くないもん、私の部屋!?」


 し、失礼だー!

 それは、いくらなんでも酷過ぎるよ、ヤシロ!?

 もぉ~う! 怒っちゃうぞ! ぷんぷん!


「私の部屋には、特別な男の子しか入れないんですよ~っだ!」

「おでこから上が2メートルあるとか、口から火を吐けるとか?」

「特殊な男の子じゃないわよ! 特別な男の子!」


 もう!

 ヤシロのバカ!


 ……特別なのは誰なのか…………気付いてくれてもいいのに。


「よし、じゃあ予想してみるか」

「予想? 私の部屋を?」

「あぁ。当たってたら、正直に正解って言えよ」

「あは、なんだか面白そう。うん。いいよ」


 そう言って、ヤシロはホウキの柄を使って地面に絵を描いていく。

 四角を描いて、その中に小さな区切りを描いて……水飲み場と、餌箱を描いて……


「って、それここじゃない! 鶏舎の間取りでしょ、それ!?」

「え? ここに住んでるわけじゃないのか?」

「住まないわよ! ちゃんとお部屋がありますぅ!」


 これでも結構、女の子っぽい可愛い部屋なんだから!


「まずここにベッドがあるでしょ。それで、枕元にはヒヨコのぬいぐるみがあるの」

「ヒヨコのぬいぐるみ?」

「うん。すっごく可愛いんだよ。私のお気に入り」


 寝る時はいっつも抱っこして寝てるんだ。

 とっても大切にしてるの。


「自分で作ったのか?」

「ううん。私、お裁縫って苦手なんだよね、実は」

「いや、実はも何も……得意そうには見えないけどな」

「え~、それってひどぉ~い。私、こう見えても結構手先器用なんだよ?」

「裁縫は?」

「苦手だけど……他のことは出来るもん! 例えば…………え~っと……」


 何か、手先の器用さをアピール出来るものは…………あっ!


「ヒヨコのオスメスが見分けられる!」

「手先、関係ないじゃねぇか!?」


 うぅ……だってぇ……


「それじゃあ、そのぬいぐるみはどうしたんだよ?」

「あぁ、それならジネットに作ってもらったの」

「……うっ!?」

「ヤシロっ!?」


 突然、ヤシロが頭を押さえて蹲った。

 どうしたの!?


「あぁ……すまん。大丈夫だ。で、……誰に作ってもらったって?」


 あ…………そっか。

 今ヤシロは、私たちの名前を認識出来ないんだ。

 それなのに、『ジネット』って名前を出したから……


「えっと……友達。そう。裁縫が得意なお友達に作ってもらったんだ」

「そうか」

「うん。そう」


 私、今……上手に笑えてるかな?


 ……こうやって話していると忘れそうになるけれど……ヤシロ、やっぱり記憶が……


 ……怖い、な。

 だって、ジネットですらまだ思い出せてないんでしょ……私なんか……きっと。


 …………ぐすっ。

 ダメ……泣いたりしちゃ、絶対ダメ。


 そんなことしたら、ヤシロが……


「悪いな。心配かけちまって」

「そんなことないっ!」


 私が大きな声を出したせいで、ニワトリたちが騒ぎ出しちゃった。

 けど、これは言わないと。ちゃんと伝えておかないと。


「ヤシロは何も悪くない! 絶対、悪くなんかないから!」


 悪いのは、勝手にヤシロの記憶を食べようとしている魔草!

 ヤシロは、被害者なんだから!


「優しいな」

「……え」

「ありがとな」

「…………う、うん」


 こんな素直なヤシロ、初めて……かも?

 なんだかとちょっと、変な感じ。

 くすぐったい。


 …………素直なヤシロ、か。

 私も、ちょっとだけ、素直になってみようかな。勇気を出して……


「ね、ねぇ、ヤシロッ。ヤシロってさ……ど、どんな女の子が、好み?」

「G以上かなぁ……」

「なんでなんのためらいもなくおっぱいの話になるのっ!?」

「いやほら、俺って素直だし」


 もう!

 素直過ぎるよ!

 Dだって結構大きいんだよ!?


 ……やっぱり、ヤシロって…………ジネットのこと…………好き……なのかな?

 胸、大きいもんね……


 ……聞いて、みる?

 でも、もしそうだって言われたら…………聞きたくないような、聞きたいような…………


「ね、ねぇ……ヤシロってさ……好…………た、大切な人、いる?」


 精一杯の勇気を振り絞ってした質問に、ヤシロは、あっさりと答える。


「あぁ。いるぞ」


 ドキッ……と、心臓が音を鳴らす。


「……だ、だれ?」


 どきどき……


「お前……」


 え…………っ。


「……ら、かな」

「…………『ら』?」


 そして、ヤシロは「どんっ!」と、自分の胸を叩く。

 ……あの、寄生型魔草の種が付いている付近を。


「こんなヤツに負けて堪るか……って、思えるくらい大切なヤツが、俺には割といるみたいだ」

「……ヤシロ」


 あぁ……私のバカ。

 なんて利己的で自分勝手なことを考えていたんだろう。


 自分のことを忘れてほしくない、なんて……


「そうだよ。ヤシロには、大切な人がいっぱいいるんだから。根性見せてよね」

「おう!」


 私のことはもちろんだけど……ジネットたちを忘れちゃったヤシロなんか、見たくないじゃない。

 そんな当たり前のことを、すっかり失念していたなんて……ダメね、私。

 反省。……おでこ、こつん。


「よぉし! ヤシロが頑張れるように、私が美味しい卵料理を作ってあげる!」

「器用な手先でよろしく頼むよ」

「もぅ、またそういう意地悪なことを言う! ダメよ、そんなんじゃ。女の子にモテないよ?」


 あんまりモテ過ぎても、困っちゃうけどね。


「待っててね。今、一番美味しい卵を選んであげるから!」

「そんなの、分かるのか?」

「私を誰だと思ってるの? 簡単よ。あのね、ここを見て。殻の表面が……」


 もう自分勝手に悩むのはやめた。

 私はヤシロを応援する。


「うん! コレだ! これが一番美味しい卵! 間違いないよ」


 百個近い卵の中から、この日一番の卵を探し当てる。

 色、つや、形、大きさ、それに殻の表面のざらつき。

 断言出来る。この卵絶対美味しい。


「何で食べるのが一番いいかなぁ? シンプルにゆで卵? でももっと豪勢にオムレツとかもいいよね。う~ん……ヤシロ、何かリクエストない?」

「ふふ……くすくすくす」

「へ? な、なによ? 私、何か変なこと言った?」

「あ、いや。悪い。違うんだよ。プロだなと、思ってな」

「そうよ。プロよ。……もう、何がそんなにおかしいの?」


 無邪気な顔をして、ヤシロが私の顔を見る。

 透き通るような、キレイな瞳。そこに、私が映ってる。


「やっぱ、この仕事をしてる時が一番輝いてるよな、ネフェリーは」

「――っ!?」


 か、輝いている!?

 ウソッ!? ヤシロがそんなこと…………でもでも、確かに言ったよね!?

『やっぱ、この仕事をしてる時が一番輝いてるよな、ネフェリーは』って………………『ネフェリー』っ!?


「ネ、ネネネ、ネフェリー…………って?」

「ん? お前の名前だろ? 忘れたのか?」

「そうじゃなくて! 思い、出した……の?」

「ん…………あ、そういえば」


 そういえばって…………もう、暢気なんだから、ヤシロはっ!

 こっちがどれだけ心配したか…………けど、思い出してくれてよかった。


 よぉし。

 それじゃあ今度は、私は応援する方に回るね。

 きちんと、みんなのことを思い出せるように。


 だって、私はヤシロの応援団……チアガールだもん。


「フレーフレー、ヤ・シ・ロ!」

「なんだよ、急に」

「どう? 元気出た?」

「もしかして、チアガールか?」

「そう。懐かしいでしょ?」


 それも、ヤシロに教えてもらったことだよね。

 こうやって応援すれば、元気が出て頑張れるって。


「お前、ホントそういうの好きだよな。お芝居とかも」


 確かに。

 ヤシロに誘われて何度かお芝居をしたことはあるけど、そういうの、結構好きかも。

 なんだか楽しいし。


「将来、女優とか、モデルとかになってたりしてな。ウクリネスもモデルにしたがってたし」


 女優……モデル……確かに、心惹かれるものはあるけど……


「私はどっちもパスかな」

「興味ないのか?」


 興味は……正直あるけどさ。


「私は、ここで働いていたいから。これらもずっと」

「ははっ。ホント、ネフェリーはニワトリが大好きなんだな」


 くすくすとヤシロが笑う。

 うん、そうだね。それ『も』、ある。

 けどね……一番の理由は――



 大好きな人に『一番輝いてる』って言ってもらえた仕事だから、だよ。



 もう、少しくらいは気付いてよね。

 ホント、ヤシロは……鈍感なんだから。




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