3-(6) 「それで大丈夫です。センパイは俺がなんとか足止めしますので」
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「――なるほど。つまり蘆永くんの正体が
「ええ、そしてこの湯かき棒が〔
俺はことのあらましを旋律さんにざっくりと説明した。
「で、ボクはなにをすればいいのかな? キミはボクになにかやってほしくて
「旋律さんの部屋にある資料は旋律さんが調べたものですよね?」
「正確に言えばボクの研究チームのものも含んでいるけどね。それがどうかしたのかい?」
「つまりそれって旋律さんが監視員である前に優秀な研究員であるってことですよね?」
「そういうことになるね」
「だったら俺がこれを持ってきたことも無駄足にならないわけだ」
俺がそう言うと、旋律さんは察したのか納得した顔で「なるほど。キミは
なぜならボクの専門分野は〔
俺は頭をさげ、お礼を言った。
「とはいえ、そんな短時間で解析できるものではないんだ。躑躅さんが〔
「それで大丈夫です。センパイは俺がなんとか足止めしますので」
冷蔵庫のなかにある豚肉を調理して食べようと思ったが、
うなだれるように少しだけ目を閉じると眠気が襲ってきた。そのままベッドに寝転がる。
寝てはいけないと思いつつも今日はいろいろありすぎて疲れが溜まっていた。
蓄積された疲労は俺に襲いかかる睡魔に味方し、一瞬にして俺を夢の世界へと誘った。
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