最後くらい、カッコつけたいじゃないか


 日常生活になじむことができないマオは、呪われた運命を背負う国王のシアによって異なる世界に呼び出された。その環境に戸惑い、怯え、逃げながらも、世界を交互に行き来することによって、彼女は今まで見えなかった人の心を知っていく。

 特に主人公の心理描写が細かく描かれていて、物語に入りやすい話だと思います。
 多感な時期の女子高生が感じる孤独感や疎外感。そんな感情に苦しみながらも、ファンタジー世界の様々な苦難を通してそれらを乗り越えていく。そんなマオ自身の成長がゆっくり丁寧に描かれているので、『じっくり物語を味わいたい』なぁと言う人にお薦めです。
 
みなさんもマオと共に苦難と成長の旅に出て見てはいかがでしょうか?

※ ひとこと紹介は、私が特に気に入った一言です。