栄華を極めた一族の末裔、描かれた葛藤と破滅はあまりにも鮮やか

 冒頭で色彩的に描写される泰衡の破滅、静謐に回想される一人の人間としての葛藤と哀しみ、最後に描かれる未来へと紡がれていく蓮に込められた思い。
 鮮やかな印象の後に、忘れられない切なさが胸に残りました。