蒸気に包まれた街を舞台に繰り広げられる謎に満ちた巨大ロボット小説ですが、最終話にて本編で散りばめられた伏線と謎が解明されていく辺りが、最高におもしろかったです。各ロボットもきちんと個性分けされていましたし、主役ロボットの「器用貧乏」ことディラックが真価を発揮するシーンは、かなり燃えました。主人公達のこれからがとても気になるので、続編を期待したいですね。
作品の全体が、その設定やキャラクターの魅力をたたえながらも、きれいなガラス細工のような繊細で透明感のある雰囲気に包まれているように思いました。ごちそうさまです。