嫌われる
友人からお雛様を貰い受けた。五段飾りの、なかなかに立派なものだ。
引き取る折に何故だかぶつぶつ言われたけれど、道理のない事だと思う。
だって彼女の家の娘はもう大分大きいし、それならうちの子の為に飾ってやった方が、人形だって嬉しいに決まっている。
たっぷりとした満足感と共に飾りつけを終え、写真を撮っておこうと思い立った。スマートフォンを手に取って、さて、と視線を戻して凍りつく。
ちょっと目を離したその一瞬に、雛壇の人形たちは、揃って後ろを向いていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます