揺れ動く
叔父が
前の妻に先立たれてからしばらく男やもめを通していたのだが、何やら心境の変化があったものらしい。
それから、思わぬ事が起きるようになった。
後妻が仏壇を拝むと、必ずそれががたがたと揺れ動くのだという。
仏壇には先妻の位牌が収まっているから、これは
叔父は「死んだ者より生きている者が優先だ」と仏壇を捨てようとしたのだが、流石にそれは後生が悪いと
結局行き場をなくしたその仏壇は、無信心者ばかりのうちに引き取られた。叔父からは
仏壇は、今も時折がたがた揺れる。
怒るというよりも居心地悪く身を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます