みちづれ
寝ている俺の枕元で、ふたりの老人がしみじみと語り合っていた。
「お前との付き合いも長かったが、俺は一足先に行くよ」
「寂しい事を言うな。同期の縁だ。お前が行くなら俺も行くよ」
「すまんなあ」
「なんの、なんの」
一体何の話だろうと思いながら
やがて目覚ましが鳴り響いて、俺は完全に覚醒した。まず部屋を見回したが、当然ながら老人などは居ない。
おかしな夢見だったなと頭を振ってから顔を洗い、さて朝食をと炊飯器を見ると炊けていない。タイマーセットを忘れたか思ったが、どこをどう
仕方がないので買い置きの冷凍食品を開けて、電子レンジにセットする。が、何たる事か、レンジの方も反応がない。こちらも故障のようだった。
そういえばこのふたつは同じ時に買ったものだったなと、ふとそれを思い出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます