第六十八話『逃げていい』
「そうだね、詳しいことは次の四天王に聞けばいいね」
へびくんは言った。
===
「ケロケロは自由にしていいぞ。そのせっかくの力、人々のために使えよ。治水とかいろいろ役に立てることあるだろ」
ライオンは言った。
聞きたいことが全部聞けたみたい。
ほとんど役に立たなかったみたいだけど。
「え?逃しちゃうの?茹でて食べないの?」
私は聞いた。
カエルは茹でて食べると鶏肉みたいで美味しいという話がずっと頭に残っている。
美味しいものが食べれるときには食べておかないと、この世界でやっていけない。
「なかなか、ひどいこと言うね、ヤギちゃん」
へびくんはそう言って笑った。
私の食への探求をよく理解しているのだった。
私のためにカカオもとりに行かせてくれた。
「逃げていいケロ?」
ケロケロさんは言った。
私達が倒したけど、逃がすということを不思議がっているようだった。
私達の目的は次に進むことだしね。
「いいぞ、もう悪さするなよ」
ライオンは言った。
「さぁ、次の敵はなにかなー、かんたんに倒せるといいなー」
私は言った。
かんたんに倒してサクサク進みたいのだ。
四天王相手でも私達はなんとか戦えるとわかってきていた。
「ケロケロっち、またね!」
へびくんはケロケロさんにそういった!
よく考えると元の世界からきた数少ない人だから、仲良くできるはず。
みんなで仲良く元の世界に帰れるといいよね!
「またね、次悪さしてたら食べちゃうからね!」
私は言った。
ゆでガエルにして食べちゃうからね!
「わかったケロ・・・」
ケロケロさんは考え込んでいた。
自分にできることはなにか考えているのだろう。考えているといいな!
そう言いながら私達はケロケロさんにわかれをつげて、次のステージに進んだ。
「あ、階段だ!」
私は言った。
ケロケロステージを抜けたら階段が出現した。
登っていくらしい。
「登っていくタイプのダンジョンなんだね」
へびくんはそういった。
そう、たしかにここは一階だった。
この魔王城をどんどん登っていけばいいのだろう。
「最上階に魔王がいるってことか」
ライオンが言った。
四天王を倒していくと、最上階に魔王がいるのかもしれない。
「そうかもしれないね」
へびくんが答えた。
「よし!サクッと倒して元の世界に帰らせてもらおう!」
私は言った。
サクッとサクサク世界制覇!
「たのもー!」
私はドアを開けて入って言った。
一人四天王を倒して、テンションはだいぶ上がっている!
この調子で次のモンスターも倒そう!
「きたモグね」
そこにはモグラのモンスターがいた。
転生したらヤギでした!キマイラの! なかの @nakano
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