第四部『毀釈軌道』

▲登場キャラ一覧・改▲



※「黄昏のブッシャリオン」第一部~第三部のネタバレが含まれています。


※旧版の資料はこちらに移植しました。


※第三部完結時最新の資料に基づく


ガンジー


 徳エネルギーを求めてソクシンブツを初めとする徳遺物を漁る採掘屋。相棒のクーカイと行動することが多い。一応彼がリーダーということになっている。機械弄りが好きらしい。但し、車の運転はとても荒い。


 名前はガンジーに肖って付けられた。誕生日が同じだから、という説もある。


 家族(両親と妹)を徳カリプスによって目の前で失っているため、徳エネルギー技術や徳という概念には複雑な思いを抱くが、根は善人。


・19歳前後。やや痩せ型。身長は平均より少し小さめ。頭にゴーグル。毛は生えている。


・チンピラっぽい感じ。



クーカイ


 ガンジーとコンビを組む採掘屋。爆発物の取り扱いや運転と料理を得意とする。パーティーの参謀役。酒に弱いのか、呑もうとしない。


 数年前にボロボロの姿で街に流れ着き、程なくガンジーとコンビを組んだが、それ以前のクーカイの過去はガンジーですら知らない。


・21歳前後。結構ガタイがいい(身長180手前くらい)。頭にバンダナ、作業服的服装。毛は今は生えている。



ガラシャ


 徳カリプス後も徳を積み続ける者達の街で育った少女。徳カリプス後の生まれ。


 徳を積み続ける意味を疑問視しているが、本人は高水準の徳を積んでいる。やや独特な価値観を持つ。


・白いワンピース。髪はロング。薄幸少女風味。14歳。



孫娘/シュリ


 ラマ・ミラルパ20世の養女。インド系らしい。ガンジーとは幼馴染らしいが、彼には苦手とされている様子。名前はまだ本編に出てきていない。


・褐色。サリー。眼鏡。額にビンディ。歳はガンジーと同じくらい。



ノイラ・H・S/シャリオン・ノヴァ/蕭 美齡


 肉体の大半を機械へと置換した舎利ボーグ。内蔵された仏舎利のエネルギーによって瞬間的に得度兵器を生身で破壊できる程の出力を誇る。


 徳カリプス後も生存している、数少ない徳エネルギー研究者の一人。サイバネティクスやロボット工学に造詣が深い。


 死ぬことも解脱することも無い肉体を持て余し、人類の行く末を見守る旅をしていたが、気紛れからガンジー達に興味を抱く。


 趣味は飲酒とプロレス鑑賞。


・銀の短髪。外見は20代後半~30歳くらい。身長はガンジーとクーカイの中間くらい。アウターはボロ布一枚。下にライダースーツ的な黒い皮膚(首下から)。身体のラインは出ているが、露出は殆ど無い。普段はフードを被っている。


・ボロ布を羽織っているのは、戦闘時に背中の放熱機構が展開するから。それと、マントをはためかせてリングインするプロレスラーに憧れていたから。



壱参空海


 モデル・クーカイ(弘法大師をモデルとした遺伝子改造実験体)の13人目。初期型であるため、扱う特殊能力、『奇跡』は全能に近いが制御が困難。奥羽岩窟寺院都市を守るため得度兵器と戦い続ける。同一コンセプトに基づく遺伝子改造を受けているがクローンではないため、彼等モデル・クーカイは其々外見が違うことが多い(同じ外見の者も居る)。


 奥羽岩窟寺院都市からの逃走の際、得度兵器の攻撃を防ぐため『奇跡』を暴走させ、功徳枯渇によって死亡。


・大柄。クーカイと同じくらいの体格。24~25歳くらい?頭が禿げてるのと未来袈裟を着ているだけで同じデザイン。手に数珠を持っている。



肆捌空海


 48人目のモデル・クーカイ。最終シリーズに属するため、安定して『奇跡』を行使することができる。温泉探知と徳エネルギーフィールドの発生を軸とした超能力を持つ。


 壱参空海の死亡後は新たに金剛針(ヴァジラスーチー)と呼ぶ針状の刃を形成する奇跡を得たが、その刀身は極めて不安定であり、爆発させるのが主な用途である。


・壱参空海と同じデザインの未来袈裟。ガンジーと同じくらいの年齢。中肉中背。無駄のない体。目元がキリっとしているイメージ。頭は剃っている。



大僧正


 奥羽岩窟寺院都市の長。密教系宗派の高僧であると思われる。半ば以上ミイラと化しているが、都市や人類の未来を憂う、口下手なだけの心優しい老人。


・外見的にはほぼ即身仏。袈裟に僧帽。袈裟の間から大量のチューブやケーブルが伸び、喉には発生用スピーカーが埋め込まれている。



ラマ・ミラルパ20世


 チベット仏教の高僧。徳エネルギー研究者。徳エネルギーを回転エネルギーへ変換する、マニタービンの開発者。マニタービンは『逆マニ車』と表現されることが多いが、水の電気分解と燃料電池程度には別物の技術である。


 AT14年現在で90歳手前。田中ブッダを師に持つ。孤児の娘を孫娘として引き取って育てていた。


 AT14年、徳ジェネレータ調整中の事故によって解脱。


・老人。赤土色の僧衣。作業時は眼鏡をかける。



田中ブッダ


 人類の滅亡を願う男。得度兵器に協力し、全人類の解脱の先に彼等を次の人類とすべく南極にて研究を進めている。徳カリプス以前は徳エネルギー研究者であり、


徳ジェネレータの基礎理論確立等の業績を残している。


 年齢は既に百数十歳~二百歳近いと思われる。徳エネルギーで稼働するサイボーグであるが、彼は徳遺物に依存することなく自らの積んだ徳のみを用いて肉体を動かしてる。


・右側が仏像。右手も機械。黒い襟付きマントで身体を覆っている。口許の半分も仏像で覆われている。


・右目が偶に桃色に光る。その気になればビームも撃てるらしい。



光定(ミツサダ)


 得度兵器の支配下である、北関東クレイドルに村ごと捕らわれていた少年。得度兵器が21世紀初頭の環境に村を調整していたため、その知識は一部歪んでいるものの、概ねその時代で止まっている。


 得度兵器によって村へ拉致されたと思われる肆捌空海と出会い、その運命は大きく動き出すこととなる。


・特に書くことの無い外見。学生服。


・良くも悪くも田舎の高校生。地味系。ヤンキーではない。



祖父


 光定の祖父。本来の北関東クレイドルの建造目的であった『プラン・ダイダロス』研究員の子孫。そのため、施設の構造や機能にある程度精通している。


 普段はだいたいボケている。本人は演技と言い張っているが、やや怪しい所。


・ミラルパとデザインが被らないよう注意。向こうはツルツル系、こっちはフサフサ系。年齢は70くらい。顔の端に染みとかある。


・本気を出す時はツナギ作業服。



ガンダーラ(仮)


 得度兵器の襲撃によって壊滅した武装移動キャラバン寺院『ガンダーラ』の数少ない生き残りの少女。


 徳エネルギーフィールド環境下においても解脱せず生存したため、得度兵器によって北関東クレイドルへと輸送されてきた。


 ショックにより殆ど喋れなくなっている。また、衰弱しているため車椅子を使う。


・ロングヘア。金髪(染めてるので黒混じり)。貫頭衣みたいな白ワンピ。


・白い肌。回復中のため、次回登場時に外見が変わっている可能性アリ。



『マロ』/???


 本名不詳。『マロ』という名前はヤオが勘違いで付けたあだ名である。


 徳カリプスを生き延びた徳エネルギー研究者の一人。異端の『転生理論』を唱え、学会で相手にされなくなった結果、研究者を引退。徳島(21世紀の行政区分では四国全域を指す)へ隠遁し悠々自適の生活を送る。


 その正体は、記憶を別個体に上書きすることで生を繋ぐ、ある種の不死者である。彼の転生理論は元々、己の不死の秘密を暴くために行った研究の産物。


・ザ・平安貴族という感じの外見。普段着は狩衣。


・但し、顔の彫りが深い。ブラウン系の髪。



ヤオ


 徳島と中国・近畿を接続する徳エネルギーパイプラインの管理点検を担う少女。徳カリプスで両親を亡くし、管理業務を見よう見真似で受け継いだ。


 素潜りの達人。パイプラインの状態を確かめるため、渦潮の巻く海へ毎日のように潜っている。


 『マロ』と親しく、屋敷に遊びに行くのが日課である。


・15~6歳くらい。日焼けしている。ダイビングスーツをよく着ている。それなりに引き締まった無駄のない身体。動きやすく、ラフで大雑把な服装。ズボンスタイル。へそチラ。


・ショートカット。天真爛漫な感じ。警戒心が無い。第三部終盤以降は着崩した着物姿。



『アタケ』/本名不明


 「船団」中枢の走狗。汚れ仕事を主に引き受ける。武装した部隊を指揮する等、徳エネルギー時代から企業傘下で影働きをしていた模様。


 戦闘だけでなく、工作員のような働きこもこなす。卑屈な口調が特徴だが、人心掌握には長ける模様。その上で、嫌われるよう印象を操作しているとか何とか。


 船団への帰属心・忠誠心は高いが、船団の長には不信感を抱いている模様。


・鉤鼻。40歳くらいの痩せ型男性。ボサボサの頭。


・本編中ではまだ出てきていないが、片足は義足。



トリニティ・ユニオン 旧序列第三位/エミリア・プシェミスル


 「船団」の長。トリニティ・ユニオン残党。旧時代の生き残り。常に御簾の中から指示を出しており、直属の部下ですら本当の姿は知らない。『マロ』曰く、鵺の類。人類再興に向け邁進するノブレス・オブリージュの権化。


 その正体は、十代前半の少女のクローン肉体を僅か数年で乗り換えるタイプの人工的な不死者。背徳科学の産物。本人曰く最高のパフォーマンスを常に発揮するため、らしいが、徳カリプス以後の施設老朽化に伴い、そのライフスタイルにも限界が近付いている。


・銀の長髪。青い瞳の気だるげな少女。大抵は安楽椅子のようなベッドの上に伏している。


・瀬戸内海に住み着いてからは和装。イメージカラーは銀、青、白。意外と、郷に入っては郷に従う柔軟なタイプ。

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