その電波はどこに繋がってんの?と言う疑問は置いといて(笑)読み終わって爽やかな気分になれました。選ばれないのもいいもんですね。
必要ないんだろうなあ。 これだけリアルが充実してたら。 クソ以下の現実しか、見られない人は増えているのに。 いや、言いますまい。 確かな実力を持った、爽やかな短編です。
ある意味ホラーかもしれない。誰かが楽しく異世界を堪能している一方で、残された人は何を考え暮らしているのか。そうやってこの世界から消えていく人が一人や二人だけでなく、数千人単位で存在したとしたら?とりあえず、異世界の神様とか姫様とか魔法使いは他(の世界の)人に頼るな、と言いたくなりました!
ブームの異世界モノを逆手にとった斬新な発想。ある意味ズル賢い作品とも言えるかもしれません。笑とはいえ、文章は非常に読みやすく、表現は大変に繊細です。特に自転車で夜の学校に向かうシーンの情景描写が素晴らしく美しく、その部分については何回か読み直してしまいました。会話の掛け合いもクスリと笑えて楽しい。ぜひとも別の作品も読んでみたいと思える一本でした。
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