概要
命を削る日当九千円を辞めた。次は、この腕に自分で値をつける。
捨て値の部位で、生きた罠を百八十秒だけ眠らせる。
その間に鍵を開け、二人で生きて帰る。それが俺たちの仕事だ。
左の薬指の先を失った解体屋・御手洗創は、日当九千円の下請けを辞めた。
危険な現場へ入り、必要な資材を自腹で買い、すり減る毎日を終わらせるために。
相棒は、外注の鍵師・鍵守律。
捨てられた魔物の部位を目利きし、罠に喰わせる創。限られた秒数で錠前を読み解く律。
資材街のプレハブ一棟から、二人の独立が始まる。
舞い込んだ大仕事は、三十年閉ざされた『風環室』を壊さずに開けること。
成功報酬は最大百五十万円。だが、撤退が二回続けば、仕事は古巣の会社が進める破壊工法に回される。
餌の鮮度、部位、投入角度。工賃、道具代、帰り道の時間。
一つ見誤れば、赤字だけでは済まない。
百八十秒の向こ
その間に鍵を開け、二人で生きて帰る。それが俺たちの仕事だ。
左の薬指の先を失った解体屋・御手洗創は、日当九千円の下請けを辞めた。
危険な現場へ入り、必要な資材を自腹で買い、すり減る毎日を終わらせるために。
相棒は、外注の鍵師・鍵守律。
捨てられた魔物の部位を目利きし、罠に喰わせる創。限られた秒数で錠前を読み解く律。
資材街のプレハブ一棟から、二人の独立が始まる。
舞い込んだ大仕事は、三十年閉ざされた『風環室』を壊さずに開けること。
成功報酬は最大百五十万円。だが、撤退が二回続けば、仕事は古巣の会社が進める破壊工法に回される。
餌の鮮度、部位、投入角度。工賃、道具代、帰り道の時間。
一つ見誤れば、赤字だけでは済まない。
百八十秒の向こ
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