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概要
七十年この家にいた座敷わらしの、最後の冬の話。
山あいの古い家の奥座敷には、七十年住みついた座敷わらし「コマ」がいる。話し相手は、子どもの頃から毎日名を呼び続けてくれた老婆シズだけだった。
夏の終わり、その家に十四歳の孫娘・明里がやって来る。事故で両親を亡くし、ひとりだけ生き残った少女は、コマを見るなりこう言った。
「座敷わらしって、いいこと起きるやつでしょ。……いらない」
ぎこちない同居が続くなか、コマは気づいてしまう。明里の胸の奥で、命の灯が細く、細く揺れていることに。
沢に棲む古い妖怪だけが知る、ひとつの術。その代償は――。
大事なものを守るために、己を削る。
夏の終わりから春までの、小さな座敷わらしの静かな覚悟の物語。
約2万字・全6話の短編です。
夏の終わり、その家に十四歳の孫娘・明里がやって来る。事故で両親を亡くし、ひとりだけ生き残った少女は、コマを見るなりこう言った。
「座敷わらしって、いいこと起きるやつでしょ。……いらない」
ぎこちない同居が続くなか、コマは気づいてしまう。明里の胸の奥で、命の灯が細く、細く揺れていることに。
沢に棲む古い妖怪だけが知る、ひとつの術。その代償は――。
大事なものを守るために、己を削る。
夏の終わりから春までの、小さな座敷わらしの静かな覚悟の物語。
約2万字・全6話の短編です。
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