概要
「近くにいて」が叶ってしまった二人の、七か月の話。
高校三年の九月。片瀬紗季は、別れて三週間の藤野航の家へ、借りていた問題集を返しに行く。
食器棚の奥には、付き合っていた頃に自分で選んだ青いカップが、まだ残っていた。紗季はそれを洗い、わざと棚に戻して帰る。
二人は、商店街の空き店舗を勝手に喫茶店に見立てて図面を描いては言い合い、数学で競り合ううちに、もう一度付き合いはじめる。卒業したら航がこの街を出ていくと知ったまま。
「近くにいて」――その一言で、航は本当に推薦を捨ててしまった。
願いが叶ったのに、紗季は喜べなかった。
離れても好きでいるために、二人は何を選ぶのか。
進路をめぐって傷つけ合う場面もありますが、最後は恋人のまま明るく終わります。
食器棚の奥には、付き合っていた頃に自分で選んだ青いカップが、まだ残っていた。紗季はそれを洗い、わざと棚に戻して帰る。
二人は、商店街の空き店舗を勝手に喫茶店に見立てて図面を描いては言い合い、数学で競り合ううちに、もう一度付き合いはじめる。卒業したら航がこの街を出ていくと知ったまま。
「近くにいて」――その一言で、航は本当に推薦を捨ててしまった。
願いが叶ったのに、紗季は喜べなかった。
離れても好きでいるために、二人は何を選ぶのか。
進路をめぐって傷つけ合う場面もありますが、最後は恋人のまま明るく終わります。
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