概要
辿り着いた秋の夜長の、その先には――。
第85回「2000文字以内でお題に挑戦!」企画投稿作にして、【三題噺 #169】「馬」「散」「値段」投稿作、その実態は。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!決して埋まらない親子の決別と孤独
本作のタイトルは、北原白秋の詩『落葉松』からだと思うんですが…
詩の本来の結びは「わが足音のさびしきに。」です。
本作においてはその最後の一節が敢えて削ぎ落とされていて、この「引き算」こそが、物語の持つ最も痛切な核心を物語っています。
ここで描かれる孤独は、単なる家庭内での孤立や、一人きりの寂しさではなく、それは、同じ家で同じ空気を吸うことすら拒絶したくなるような、「父親とついに分かり合えなかった」という決定的な精神の決別です。
「わが足音のさびしきに」という感傷的な結びが除外されたのは、それが単なる個人の「寂しさ」の物語ではないからではと思いました。
美しい詩の引用の裏に、生々しく痛いほ…続きを読む