概要
一晩かけて命がけで産んだ娘を、家族は血のつながらない妹に渡した
難産の末、一晩かけて娘を産んだ。
けれど、抱く間もなく、夫と家族は赤ちゃんを篠宮真帆に渡してしまった。
夫の瀬尾直哉は娘の頬を撫でた。
「真帆、口元も鼻もお前に似てるな。名前も考えてやってよ。大きくなったら、真帆にもなついてくれるといいな」
兄の篠宮雅臣が笑った。
「何言ってるんだ。この子は真帆のかわいい娘だろ。大きくなって真帆を大事にしなかったら、俺が許さないからな」
両親まで目を潤ませていた。
「真帆は出産で体形が変わるのを気にしてたものね。これで将来も寂しくないわ」
母は真帆の腕が疲れないかと気遣っている。
私は大量に出血し、点滴につながれたまま震えていた。家族は真帆を囲んで笑い合い、こちらを見ようともしない。
どうにか直哉の服をつかんだ。
「直哉
けれど、抱く間もなく、夫と家族は赤ちゃんを篠宮真帆に渡してしまった。
夫の瀬尾直哉は娘の頬を撫でた。
「真帆、口元も鼻もお前に似てるな。名前も考えてやってよ。大きくなったら、真帆にもなついてくれるといいな」
兄の篠宮雅臣が笑った。
「何言ってるんだ。この子は真帆のかわいい娘だろ。大きくなって真帆を大事にしなかったら、俺が許さないからな」
両親まで目を潤ませていた。
「真帆は出産で体形が変わるのを気にしてたものね。これで将来も寂しくないわ」
母は真帆の腕が疲れないかと気遣っている。
私は大量に出血し、点滴につながれたまま震えていた。家族は真帆を囲んで笑い合い、こちらを見ようともしない。
どうにか直哉の服をつかんだ。
「直哉
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