概要
今は昔、竹を取らずにタゲを取る翁ありけり。
今は昔、タゲ取りの翁といふものありけり。
山に入り、竹を切り、薪を拾い、ときには妖《あやかし》や山賊を引きつける。そんな少々変わった翁が、ある日、光る竹の中から小さな姫を見つけた。
姫はかぐや姫と名付けられ、翁と媼《おうな》のもとで大切に育てられる。しかし、穏やかな日々は永遠には続かない。やがて月日は流れ、姫を迎えに月の使者が現れる。
地上の兵では決して敵わぬという天人たちを前に、翁は使い古した片手斧を手に取った。
「ならば、儂も退けぬのう」
なぜ、ただの竹取の翁が月の使者に立ち向かうのか。そして、なぜ彼は盾も鎧も持たず、片手斧一本で戦うのか。
これは、誰もが知る昔話の、誰も知らないお話。
――めでたしめでたしの、その後を生きた、ある老人の物語。
⸻
【過去編・桃太郎時代】
山に入り、竹を切り、薪を拾い、ときには妖《あやかし》や山賊を引きつける。そんな少々変わった翁が、ある日、光る竹の中から小さな姫を見つけた。
姫はかぐや姫と名付けられ、翁と媼《おうな》のもとで大切に育てられる。しかし、穏やかな日々は永遠には続かない。やがて月日は流れ、姫を迎えに月の使者が現れる。
地上の兵では決して敵わぬという天人たちを前に、翁は使い古した片手斧を手に取った。
「ならば、儂も退けぬのう」
なぜ、ただの竹取の翁が月の使者に立ち向かうのか。そして、なぜ彼は盾も鎧も持たず、片手斧一本で戦うのか。
これは、誰もが知る昔話の、誰も知らないお話。
――めでたしめでたしの、その後を生きた、ある老人の物語。
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【過去編・桃太郎時代】