概要
「湯屋のポンプが一晩止まったって、誰も死にゃしねえよ」
「王都の水が止まったのは、夜番の見落としだ」
秋の収穫祭の朝、僕は監督官のセドリック卿に罪を着せられた。
三年前は五人いた夜の点検係も、今は僕ひとり。
毎晩、地下の水路でポンプと水門を見て回り、一晩も欠かさず日誌をつけてきた。
新しいポンプは危ないと、卿には三度伝えていた。三度とも、突き返されていた。
それでも、罪は僕のものになった。
まぬけな夜番と呼ばれて王都を出た僕は、東の小さな町で、止まった湯屋のポンプを直す。
「うちで釜とポンプを見てくれないか」
そう言われた僕は、湯屋で働くことになり、湯屋の主人の温かさに徐々に解きほぐされていく。
一方、王都の地下では、引退した大技師が、棚に残された僕の日誌を開いていた。
日誌を見た大技師は湯屋のノエに尋ねる。
「お前がやったのか?」
ノエの運命やいかに。
秋の収穫祭の朝、僕は監督官のセドリック卿に罪を着せられた。
三年前は五人いた夜の点検係も、今は僕ひとり。
毎晩、地下の水路でポンプと水門を見て回り、一晩も欠かさず日誌をつけてきた。
新しいポンプは危ないと、卿には三度伝えていた。三度とも、突き返されていた。
それでも、罪は僕のものになった。
まぬけな夜番と呼ばれて王都を出た僕は、東の小さな町で、止まった湯屋のポンプを直す。
「うちで釜とポンプを見てくれないか」
そう言われた僕は、湯屋で働くことになり、湯屋の主人の温かさに徐々に解きほぐされていく。
一方、王都の地下では、引退した大技師が、棚に残された僕の日誌を開いていた。
日誌を見た大技師は湯屋のノエに尋ねる。
「お前がやったのか?」
ノエの運命やいかに。
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