概要
捨てるはずののど飴を一粒食べたら、彼氏に50万円請求されました
ブラックフライデーの最終日。私は三十九度の熱を出しながら、彼氏の会社で二十時間近く働き続けていた。
声はすっかりかすれ、咳をするたびにティッシュに血がつく。喉の痛みに耐えかねて、作業台に置いてあった返品サンプルから、のど飴を一粒取り出した。
外箱が潰れていたため、翌日には廃棄することが決まっていた商品だ。中身は一粒ずつ包装されていて、封も切られていない。
飴を口に入れたところで、彼氏の黒田拓真に呼び止められた。
「紗季、それ、勝手に取ったよな?」
「え?」
振り向くと、拓真は経理担当を呼び寄せ、何か指示していた。
しばらくして私の前に置かれた紙には、信じられない金額が印刷されていた。
損害賠償請求額、五十万円。
「……何、これ」
「見ればわかるだろ。会社の商
声はすっかりかすれ、咳をするたびにティッシュに血がつく。喉の痛みに耐えかねて、作業台に置いてあった返品サンプルから、のど飴を一粒取り出した。
外箱が潰れていたため、翌日には廃棄することが決まっていた商品だ。中身は一粒ずつ包装されていて、封も切られていない。
飴を口に入れたところで、彼氏の黒田拓真に呼び止められた。
「紗季、それ、勝手に取ったよな?」
「え?」
振り向くと、拓真は経理担当を呼び寄せ、何か指示していた。
しばらくして私の前に置かれた紙には、信じられない金額が印刷されていた。
損害賠償請求額、五十万円。
「……何、これ」
「見ればわかるだろ。会社の商
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