概要
酒を断ち、塩を減らし、毎朝歩く。兄より先に、死ぬわけにはいかぬ。
当直明けに倒れた内科医・橘恭介。目を覚ますと、そこは一五八九年の大和・郡山城。恭介は、天下人・豊臣秀吉の弟、大和大納言・豊臣秀長になっていた。
歴史の通りなら、秀長は二年後の正月に病で死ぬ。兄に「否」と言える唯一の歯止めを失った豊臣家では、利休が腹を切り、幼い跡取りが死に、やがて坂を転がるように滅んでいく。
ならば、長生きするしかない。
酒を断ち、塩を減らし、夜明けに歩く。料理番は泣き、家臣は槍を持ってついてくる。
そんな折、兄から「大いに飲もうぞ」と上洛の書状が届く。そして聚楽第の門に、一枚の落書が貼り出された。
「小一郎。わしより先に、くたばるなよ」
天下人の兄と、白湯をすする弟の、戦国長生き奮闘記。(約1万1千字・完結)
***
作者の戦国連載『長政は、お市に勝てない ―敵
歴史の通りなら、秀長は二年後の正月に病で死ぬ。兄に「否」と言える唯一の歯止めを失った豊臣家では、利休が腹を切り、幼い跡取りが死に、やがて坂を転がるように滅んでいく。
ならば、長生きするしかない。
酒を断ち、塩を減らし、夜明けに歩く。料理番は泣き、家臣は槍を持ってついてくる。
そんな折、兄から「大いに飲もうぞ」と上洛の書状が届く。そして聚楽第の門に、一枚の落書が貼り出された。
「小一郎。わしより先に、くたばるなよ」
天下人の兄と、白湯をすする弟の、戦国長生き奮闘記。(約1万1千字・完結)
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作者の戦国連載『長政は、お市に勝てない ―敵
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