概要
「見なかったことにしなさい」――深夜一時、鬼上司はプリンを抱えていた。
入社三年目の海野拓人の直属の上司は、新人を泣かせることで有名な"鬼の紀伊課長"こと紀伊千景(二十九歳)。
ある深夜一時。アパートの下のコンビニで、拓人はスウェット姿でプリンを三つ抱えた課長と鉢合わせる。
「……見なかったことにしなさい」
翌朝、デスクに貼られていた付箋には一行だけ。
『今夜、同じ時間』
その日から、深夜一時のイートインスペースでだけ開かれる、二人きりの秘密の『反省会』が始まった。
昼は鬼。夜は甘党で寂しがり。
そのギャップを知っているのは、世界で俺ひとりだけ――そう思っていた。
彼女の、黒い手帳を見るまでは。
ある深夜一時。アパートの下のコンビニで、拓人はスウェット姿でプリンを三つ抱えた課長と鉢合わせる。
「……見なかったことにしなさい」
翌朝、デスクに貼られていた付箋には一行だけ。
『今夜、同じ時間』
その日から、深夜一時のイートインスペースでだけ開かれる、二人きりの秘密の『反省会』が始まった。
昼は鬼。夜は甘党で寂しがり。
そのギャップを知っているのは、世界で俺ひとりだけ――そう思っていた。
彼女の、黒い手帳を見るまでは。
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