概要
耳が尖っているだけでブスと呼ばれた。その耳は、神様の目印だった。
「お前みたいなブスは目障りなんだよ」
横に長く、先の尖った耳。それだけで、9等民の少女リラは「魔物」と呼ばれ、殴られ、住む小屋さえ燃やされてきた。
味方は、いつも息を切らして駆けつけてくれる、ぽっちゃり王子のカイトだけ。
十五歳の魔力検査の日。リラが水晶に手をかざすと、講堂は真昼のように光った。魔力量は帝国第二位。魔力の質は、大勇者と同じ「神級」。
昨日まで石を投げていた人々は、一夜にして手のひらを返す。帝都侯令嬢の嫉妬、会ったこともない婚約者、決闘、そして「属性なし」の烙印。持ち上げられては落とされるたびに、リラのそばにはいつも、大きいほうのパンを割ってくれるカイトがいた。
暗いダンジョンの底で、リラは自分の耳と力に隠された秘密を知る。それは、帝国が七百年隠してきた嘘と、二
横に長く、先の尖った耳。それだけで、9等民の少女リラは「魔物」と呼ばれ、殴られ、住む小屋さえ燃やされてきた。
味方は、いつも息を切らして駆けつけてくれる、ぽっちゃり王子のカイトだけ。
十五歳の魔力検査の日。リラが水晶に手をかざすと、講堂は真昼のように光った。魔力量は帝国第二位。魔力の質は、大勇者と同じ「神級」。
昨日まで石を投げていた人々は、一夜にして手のひらを返す。帝都侯令嬢の嫉妬、会ったこともない婚約者、決闘、そして「属性なし」の烙印。持ち上げられては落とされるたびに、リラのそばにはいつも、大きいほうのパンを割ってくれるカイトがいた。
暗いダンジョンの底で、リラは自分の耳と力に隠された秘密を知る。それは、帝国が七百年隠してきた嘘と、二
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