概要
二度目の人生、俺は王女の誘拐犯になる
「近衛騎士ジーヴェルト。王女殿下を手にかけた罪により、処刑する」
守れなかった。十八の春に剣を捧げてから十年、たった一人の主を。
そして殺したのは俺だと、宰相は言った。
首に縄がかかった瞬間、目を開けると――十年前の兵舎の天井があった。
王女フロレンツィアは十歳。宰相はまだ笑顔の後見人。暗殺まで、あと十年。
だったら、待つ必要はない。
その夜、俺は王女の寝室の窓を叩いた。
「殿下。攫いに来ました」
「遅い!」
寝間着の上に外套を羽織った十歳の王女は、窓枠に足をかけていた。
「十年も待ったのよ! さあ、遠くまで攫いなさい!」
……十年?
国じゅうの追手と、前の十年で俺を縛った同僚たちを相手に、十歳の王女を背負った誘拐犯の、二度目の十年が始まる。
守れなかった。十八の春に剣を捧げてから十年、たった一人の主を。
そして殺したのは俺だと、宰相は言った。
首に縄がかかった瞬間、目を開けると――十年前の兵舎の天井があった。
王女フロレンツィアは十歳。宰相はまだ笑顔の後見人。暗殺まで、あと十年。
だったら、待つ必要はない。
その夜、俺は王女の寝室の窓を叩いた。
「殿下。攫いに来ました」
「遅い!」
寝間着の上に外套を羽織った十歳の王女は、窓枠に足をかけていた。
「十年も待ったのよ! さあ、遠くまで攫いなさい!」
……十年?
国じゅうの追手と、前の十年で俺を縛った同僚たちを相手に、十歳の王女を背負った誘拐犯の、二度目の十年が始まる。
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