概要
それは、本物の檸檬そっくりの見た目をした、実寸大ほどもある入浴剤である
「本物の檸檬そっくりの見た目をした入浴剤」を象徴的なモチーフに、12月下旬から過去の夏へと時間を遡る構成で、3つ年の離れた美大生との恋模様を描く。梶井基次郎の『檸檬』を思わせる叙情的な世界観と構成美が光る、切なく瑞々しい現代ドラマである。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ふたりを分かつものがたとえば運命でないのなら、どれだけ悲しいことだろう
いつでも恋愛というのはタイミングなんだといいますね。「間が悪い」という言葉があるように、どれだけ自分の好みのルックスをしていて、人に誇れるスペックをもっていて、尊敬できる強かな内面をもっていたとしても、それが最も欲しいと思っているときに欲しいままにできないのであれば、別にこのひとでなくてもいいのかもしれない、他にわたしのことを好きだと言ってくれる人がいる、好きってなにかわからない……常套句ですね。
彼女はかつて、バイト先の彼のことを強く想っていたのだが、当時、彼は年上の可愛い先輩と付き合っていた。それに悲しくなって明るく髪を染めるも、彼から似合っていると言われたときに、悲しい反面、やっぱり…続きを読む