概要
知ってる? 咲うの読み方。『わらう』よ。花はわらうの。
『君へ』とするべきか、『君に』とするべきか。
宛名の最後の空欄を埋めるには、君──東城このめは偉大で、初恋の人だった。
例年より長引く梅雨のあくる日のこと。
延長戦を選んだらしい、そんな四季からはみ出たような合間の季節に出会った僕らは、雨と西日で繋がっていた。
朝も、昼も、学校でも話してくれない、このめ。
そんな君宛の手紙だけ机の奥にしまっていた。
とても、体裁整えた書き方では届けられない想いがある。
「知ってる? 咲うの読み方。『わらう』よ。花はわらうの」
花は、僕らの間を割くものなのか。
蕾の時より花びらとして開いたそこは、途端にやわこく、弱くなる。簡単に裂け、破けてしまう。
そのくらい、花が咲いた姿は。
君の、わらう姿は。
僕を虜にした。
──山笑う、山滴る、山粧う、山眠る。
宛名の最後の空欄を埋めるには、君──東城このめは偉大で、初恋の人だった。
例年より長引く梅雨のあくる日のこと。
延長戦を選んだらしい、そんな四季からはみ出たような合間の季節に出会った僕らは、雨と西日で繋がっていた。
朝も、昼も、学校でも話してくれない、このめ。
そんな君宛の手紙だけ机の奥にしまっていた。
とても、体裁整えた書き方では届けられない想いがある。
「知ってる? 咲うの読み方。『わらう』よ。花はわらうの」
花は、僕らの間を割くものなのか。
蕾の時より花びらとして開いたそこは、途端にやわこく、弱くなる。簡単に裂け、破けてしまう。
そのくらい、花が咲いた姿は。
君の、わらう姿は。
僕を虜にした。
──山笑う、山滴る、山粧う、山眠る。
温かな応援をありがとうございます❀
少しずつ種蒔きして作品を咲かせます
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