概要
おとひめさまって、わるいひと?
琥珀は部屋に着いて一息つき、買ったばかりの大量の本を整理した。本棚の限界が近づいてきてようやく、残り一冊。
──あの人からもらった、大切な絵本。
ページを捲ると、一枚の紙が落ちてきた。
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急にこんなことになって、ごめんなさい。もう私たちは会えないけれど、あなたの心に残り続けていることを祈っています。
『玉手箱』、大切に持っていてね。
あなたに、海から解放されて呼吸できる輝かしい未来が訪れますように。
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澄み渡る晴れ晴れとした青空の下、琥珀の部屋には塩辛い雨粒がしきりに振り注いだ。
※高文祭文芸部門に出した作品です。
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