概要
伯爵令嬢フェルメリアは、妹の婚約披露を前に、母の指輪を見つける。三年前、母の棺に納めたはずの指輪だった。しかも妹の隣にいるのは、つい先月まで彼女の婚約者だった男。母から贈られたと妹は笑うが、母の最期に付き添ったのはフェルメリアだけだ。家の恥を広めるなと父に口を塞がれ、それでも彼女は、埋葬を見届けた男の署名を調べ始める。隣家の伯爵アルヴィートは、慰める代わりに、母の遺品を探す彼女に馬車を出した。妹にも婚約者にも譲れた。けれど、母が最後まで手放さなかったものだけは、返してもらう。
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