概要
地図に嘘は書いてません。僕のことを書いてないだけです。
迷宮都市ロウエンの大穴は、今日も少しずつ育っている。
通路は伸び、床下には空洞ができ、ある日いきなり縦穴が開く。古い地図を信じた探索者は、帰ってこない。
その地図を描き直すのが、探索者ギルドの調査課。ほかの課からは「地図屋」と呼ばれ、報告はいつも「遅い」と笑われている。
調査員イオ・フェルン、十九歳。ギルドカードの位階は二。
「調査員は戦うな。見たら逃げて、書け」という決まりのもと、報告書には見たものだけを書く。
――ただし、自分のしたことは書かない。
魔物を倒しても、書くのは「死骸あり」の一言だけ。
それでも、気づく人はいる。一人、また一人と。
探索者を生きて帰すための地味な記録係が、いつの間にか迷宮の大きな流れの中心にいる。
人と人がつながっていく、ダンジョン調査譚。
通路は伸び、床下には空洞ができ、ある日いきなり縦穴が開く。古い地図を信じた探索者は、帰ってこない。
その地図を描き直すのが、探索者ギルドの調査課。ほかの課からは「地図屋」と呼ばれ、報告はいつも「遅い」と笑われている。
調査員イオ・フェルン、十九歳。ギルドカードの位階は二。
「調査員は戦うな。見たら逃げて、書け」という決まりのもと、報告書には見たものだけを書く。
――ただし、自分のしたことは書かない。
魔物を倒しても、書くのは「死骸あり」の一言だけ。
それでも、気づく人はいる。一人、また一人と。
探索者を生きて帰すための地味な記録係が、いつの間にか迷宮の大きな流れの中心にいる。
人と人がつながっていく、ダンジョン調査譚。
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