概要
父は九州の覇者。だが、俺の代で大友家は滅びる。
永禄十二年(一五六九年)、豊後国府内。
大友宗麟の嫡男・長寿丸は、ある朝、前世の記憶を取り戻した。
前世の自分は、物資調達や行政に携わっていた現代人。
そして今の自分は、後に大友義統と名乗る男だった。
九州屈指の勢力を築いた父とは裏腹に、大友家はやがて耳川で大敗し、島津の侵攻に苦しみ、ついには自分の代で豊後の所領を失う。
そんな未来を知ったところで、長寿丸はまだ数え十二歳。
軍を動かす権限も、重臣を従わせる力もない。父の宗麟にさえ、何を言えば信じてもらえるのか分からない。
そのとき、筑前の戦場から食い違う二通の報告が届く。
一方は兵糧が足りないと訴え、もう一方は不足なしと告げていた。
どちらが正しいのか。
調べなければ、助かるはずの者まで死ぬかもしれない。
長寿丸はまず、書状と
大友宗麟の嫡男・長寿丸は、ある朝、前世の記憶を取り戻した。
前世の自分は、物資調達や行政に携わっていた現代人。
そして今の自分は、後に大友義統と名乗る男だった。
九州屈指の勢力を築いた父とは裏腹に、大友家はやがて耳川で大敗し、島津の侵攻に苦しみ、ついには自分の代で豊後の所領を失う。
そんな未来を知ったところで、長寿丸はまだ数え十二歳。
軍を動かす権限も、重臣を従わせる力もない。父の宗麟にさえ、何を言えば信じてもらえるのか分からない。
そのとき、筑前の戦場から食い違う二通の報告が届く。
一方は兵糧が足りないと訴え、もう一方は不足なしと告げていた。
どちらが正しいのか。
調べなければ、助かるはずの者まで死ぬかもしれない。
長寿丸はまず、書状と
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