概要
「ポケベルが鳴らなくて。アホか。ウチは待てへんから。」
深夜二時十三分。
枕元で震えたスマホの通知欄には、見慣れたあいつの名前。
『今から、いつもの公園来られへん?』
質問を重ねる間もなくプツリと切れた通話。いつもなら二度寝を決め込むところやのに、最後に聞こえた焦ったような息遣いが胸に引っかかって、私はパジャマの上からパーカーを羽織って夜の街へ駆け出していた。
街灯の下、誰もいない公園でひとりブランコを揺らすあいつ。
「連絡先はいっぱいあるのに、誰に送ったらええんかわからんくなった」と笑う不器用な呼び出しに、呆れながらも隣のブランコへ腰を下ろす。
「ただ一方的にメッセージ投げるだけやったらさ、今更ポケベルなんて誰も持ってへんよ」
スマホの画面越しじゃない、真夜中の公園で交わされる二人だけの言葉。
恋人同士でもない、特別な約束もない。けれど街が朝焼
枕元で震えたスマホの通知欄には、見慣れたあいつの名前。
『今から、いつもの公園来られへん?』
質問を重ねる間もなくプツリと切れた通話。いつもなら二度寝を決め込むところやのに、最後に聞こえた焦ったような息遣いが胸に引っかかって、私はパジャマの上からパーカーを羽織って夜の街へ駆け出していた。
街灯の下、誰もいない公園でひとりブランコを揺らすあいつ。
「連絡先はいっぱいあるのに、誰に送ったらええんかわからんくなった」と笑う不器用な呼び出しに、呆れながらも隣のブランコへ腰を下ろす。
「ただ一方的にメッセージ投げるだけやったらさ、今更ポケベルなんて誰も持ってへんよ」
スマホの画面越しじゃない、真夜中の公園で交わされる二人だけの言葉。
恋人同士でもない、特別な約束もない。けれど街が朝焼
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