概要
義母は私の身体を奪おうとしている
闇サイトで呪物人形を売るようになって、三年になる。
ある日の午後、見知らぬアカウントから依頼が入った。挨拶も名乗りもなく、最初に届いたのは妙な質問だった。
「魂移しをしたら、元の持ち主を身体から追い出すまで何日くらいかかる?」
適当な日数を返すと、すぐに資料が送られてきた。作ってほしいのは、「命写しの人形」だという。
氏名だけが伏せられ、生年月日、出生時刻、出生地、旧姓が並んでいた。
画面を見たまま、彫刻刀を持つ手が止まった。
私の情報だった。
試しに500万円と返した。
数分後、指定していた決済先に500万円分の入金が反映された。値切る気はないらしい。
その日の夜。
結婚して三年になる夫、御厨壮真が、小さな黒い守り袋を持って帰ってきた。
自分の手で
ある日の午後、見知らぬアカウントから依頼が入った。挨拶も名乗りもなく、最初に届いたのは妙な質問だった。
「魂移しをしたら、元の持ち主を身体から追い出すまで何日くらいかかる?」
適当な日数を返すと、すぐに資料が送られてきた。作ってほしいのは、「命写しの人形」だという。
氏名だけが伏せられ、生年月日、出生時刻、出生地、旧姓が並んでいた。
画面を見たまま、彫刻刀を持つ手が止まった。
私の情報だった。
試しに500万円と返した。
数分後、指定していた決済先に500万円分の入金が反映された。値切る気はないらしい。
その日の夜。
結婚して三年になる夫、御厨壮真が、小さな黒い守り袋を持って帰ってきた。
自分の手で
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!強欲親子が自ら招いた地獄――手を出した相手が悪すぎた
三千六百匹の御蟲を宿した千景の身体は、若さを求める義母にとって、想像もしなかった地獄でした。そもそも、他人の身体を奪おうという謀略そのものが無理筋だったのです。妻を都合のいい器としか見ていない夫も、若さに執着する義母も、千景の恐ろしさを知らないまま、自ら破滅への道を進んでいきます。企みを最初から見抜いていた千景が、あえて相手を招き入れ、三千六百匹の御蟲によって逃げ場のない罠へと変える展開は圧巻。おぞましくも生々しい蟲の描写に背筋が凍る一方、身勝手な二人が報いを受けていく「ざまぁ」の爽快感もたまりません。資産も自由も、そして最後には自分の身体を奪おうとした者への決着も手に入れる千景。怪異の恐怖…続きを読む