概要
旦那様を捕まえるのは、この事件を解いてからにします
初夜の寝室で、アリーセは夫の上着から自分宛ての予告状を見つけた。昼間、彼女が「次こそ捕まえます」と宣言した怪盗〈夜鴉〉のものだ。窓辺では、冷徹と評判の公爵が黒い手袋を外している。
「夜のお仕事について、説明していただけます?」
地方の子爵家の娘で、探偵として独り立ちしたいアリーセ。縁談を断り続ける手間を省きたい公爵ヴィレム。仕事に口を出さない、愛情を要求しない。その二つを約束した契約結婚は、最初の晩から大問題を抱えてしまった。
だが彼が盗むのは、来歴の怪しい宝石ばかり。しかも翌朝には、困っていた別の誰かの手元に戻っている。
盗みを見逃す気はない。それでも、盗難事件の裏に隠された嘘を放っておく気もない。
夜会の宝冠、花嫁の耳飾り、閉ざされた屋敷の指輪。アリーセが謎を解くたび、夫が口に
「夜のお仕事について、説明していただけます?」
地方の子爵家の娘で、探偵として独り立ちしたいアリーセ。縁談を断り続ける手間を省きたい公爵ヴィレム。仕事に口を出さない、愛情を要求しない。その二つを約束した契約結婚は、最初の晩から大問題を抱えてしまった。
だが彼が盗むのは、来歴の怪しい宝石ばかり。しかも翌朝には、困っていた別の誰かの手元に戻っている。
盗みを見逃す気はない。それでも、盗難事件の裏に隠された嘘を放っておく気もない。
夜会の宝冠、花嫁の耳飾り、閉ざされた屋敷の指輪。アリーセが謎を解くたび、夫が口に
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