概要
1985年、大阪。21歳、拳しか知らぬ男が極道の世界へ。
1985年、大阪。
21歳の柳龍司は、神楽町を縄張りとする榊組の若衆として生きていた。
喧嘩なら誰にも負けない。
考えるより先に拳が出る。
神楽町では「龍ちゃん」と呼ばれ、組へ戻れば兄貴分たちに叱られる。
そんな龍司にとって、神楽町と榊組が世界のすべてだった。
だが、街の境目で起きた小さな揉め事をきっかけに、その世界は少しずつ広がっていく。
榊組。
二代目天真会。
そして、その頂点に立つ四代目天龍会。
一万人の極道を抱える巨大組織。
龍司が知らない場所では、それぞれの思惑が静かに動き始めていた。
やがて小さな火種は、多くの男たちを巻き込む大きな争いへと繋がっていく。
拳しか知らなかった一人の若者は、何を守り、何を背負い、どこまで昇っていくのか。
昭和の裏社会を舞台に描く、極道群像劇。
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