概要
「子どもの世話などせんぞ」とぼやく大叔父様が、毎朝わたしの髪を結う。
伯爵家の令嬢ノエラは十歳で、姉ばかりかわいがる母に、古い別荘へ置いていかれた。
使える魔法は、くまとうさぎとねこのぬいぐるみ十二体を、ばらばらに動かすことだけ。
本人は、たいしたことだと思っていない。
別荘の主は、子ども嫌いで有名な国一番の魔法使いの大叔父様。
その大叔父様でも、別々に動かせるのは三つまで。
「……この子は、わしの跡継ぎにする」
それから毎朝、大叔父様はくしを持って待っている。
服を買えば五着、菓子を買えば王都の店を三軒、過ぎた誕生日は十回分まとめて祝う。
名前は一度も呼べないくせに、買ってくる数はいつも多すぎる。
跡継ぎのうわさを聞いて、いろんな大人がやって来る。
ぬいぐるみ遊びだと笑う、王都のえらい魔法使いたち。
偽物の動くくまを売る商人。人形を取りあげに来た母の侍
使える魔法は、くまとうさぎとねこのぬいぐるみ十二体を、ばらばらに動かすことだけ。
本人は、たいしたことだと思っていない。
別荘の主は、子ども嫌いで有名な国一番の魔法使いの大叔父様。
その大叔父様でも、別々に動かせるのは三つまで。
「……この子は、わしの跡継ぎにする」
それから毎朝、大叔父様はくしを持って待っている。
服を買えば五着、菓子を買えば王都の店を三軒、過ぎた誕生日は十回分まとめて祝う。
名前は一度も呼べないくせに、買ってくる数はいつも多すぎる。
跡継ぎのうわさを聞いて、いろんな大人がやって来る。
ぬいぐるみ遊びだと笑う、王都のえらい魔法使いたち。
偽物の動くくまを売る商人。人形を取りあげに来た母の侍
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