概要
人を迎える仕事が、止まっていた彼女の人生をもう一度動かし始める。
地方の温泉旅館「山音の宿 かすみ」を舞台に、人を迎える仕事を通して、主人公・朝倉栞が少しずつ自分の人生を取り戻していく物語です。働くことの厳しさとあたたかさ、誰かに喜んでもらうことが自分の灯りにもなっていく過程を描きます。
いつも作品を読んでくださりありがとうございます。これからも物語を届けていきます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰かが休める時間をつくりながら、自分の居場所を見つけていく。
東京を離れ、山あいの温泉旅館で働き始めた朝倉栞。疲れた彼女を待っているのは、慣れない仕事と、思うように動けない自分でした。
この物語で心に残るのは、接客の小さな行為です。ひざ掛けを差し出すこと。料理に手をつけないお客様に、言い出しやすい言葉を添えること。その一つひとつに、相手を気遣いながらも踏み込みすぎない難しさが描かれています。
とりわけ、一人で抱え込んでいた栞が、同僚に相談できるようになる過程が好きでした。誰かを頼ることで、目の前の人を見る余裕が生まれる。仕事の手応えと、人とのつながりが、少しずつ彼女を支えていきます。
厳しい先輩の短い言葉、同僚との気取らない会話、窓の外に続く川の…続きを読む