概要
映っているのは、いつも画面の端です
ダンジョン配信が花形の時代に、俺は画面の端で荷物を背負っている。
三十八歳、荷物持ち。
今日はこの配信者、明日はあの配信者。日替わりで雇われて、黙って後ろを歩く。
映るのはいつも画面の端で、名前を呼ばれることもない。
荷物は重く、日当は安い。
それでいい。
この十五年、俺を雇った配信者は、なぜか誰も欠けずに帰ってきた。俺は、荷物を持っていただけだ。
ある日、ひとりの視聴者が気づいた。
【この荷物持ち、今日のA級パーティの配信にもいなかったか?】
【深層でも浅層でも同じ袋。おい、誰か「端の人」のまとめ作れ】
切り抜きが集められ、掲示板に目撃情報が並び始める。
本人は今日も、同接ゼロの新人配信者の後ろで荷物を背負っている。
彼女は知らない。自分の配信が、掲示板でいちばん見られている理由を
三十八歳、荷物持ち。
今日はこの配信者、明日はあの配信者。日替わりで雇われて、黙って後ろを歩く。
映るのはいつも画面の端で、名前を呼ばれることもない。
荷物は重く、日当は安い。
それでいい。
この十五年、俺を雇った配信者は、なぜか誰も欠けずに帰ってきた。俺は、荷物を持っていただけだ。
ある日、ひとりの視聴者が気づいた。
【この荷物持ち、今日のA級パーティの配信にもいなかったか?】
【深層でも浅層でも同じ袋。おい、誰か「端の人」のまとめ作れ】
切り抜きが集められ、掲示板に目撃情報が並び始める。
本人は今日も、同接ゼロの新人配信者の後ろで荷物を背負っている。
彼女は知らない。自分の配信が、掲示板でいちばん見られている理由を
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