概要
戦えないおっさんの「ただの癖」が、人類最強を深層から連れ帰る。
大手クランを「AI導入で地図屋は不要」と解雇された39歳の志賀道久。無職になった彼は、暇つぶしに深夜の浅層を歩き、壁の歪みや歩測を確かめる探索配信を始める。 世間では組み替えで無価値になる消耗品扱いだが、彼には迷宮の再編を先読みする規格外の職人技が染みついていた。「明後日ここは壁になる」という呟きの的中や、孤立した新人の救助で配信は話題沸騰。 その異常な価値を看破したのは、深層の空間錯乱に阻まれ撤退を繰り返していた人類最強の探索者・氷室灯だった。 「私を深層から連れ帰ってください」 破格の条件で専属ナビを頼まれ、最前線の隣に居場所を得る道久。一方、彼を捨てた元クランは最新AIが深層で通用せず迷走。「戻ってこい」と泣きついてくるが――戦えないおっさんの本当の価値に、今さら気付いてももう遅い。
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