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エピソード9がついに公開されましたが。

 ついにスターウォーズ・エピソード9の公開された。
 公開前はタイムトラベル説、レイ=アナキンの生まれ変わり説などなど……ファンの間ではストーリー予想が飛び交っていた。
 実際のところどんなストーリーなんだろう? 鑑賞が楽しみ。
 ネタバレされない為に、鑑賞する前にウィキもYou Tubeも遮断中です。
 個人的に予想しているのはファースト・オーダーのオーダーは騎士団(Chivalric order)の意味と共に命令=Orderの意味があり、エピソード3『シスの復讐』で描かれた全ジェダイの抹殺命令"オーダー66"に関連するものでは推理している。
 シスの暗黒卿パルパティーンの銀河帝国が完成する最終段階に全ストームトルーパーたちに下される最終命令"オーダー66"に対して、パルパティーンが自分に何かあった時の為のバックアッププラン。つまり自らと銀河帝国の復活プログラムが"ファースト・オーダー( First Order)"=オーダー1 ではなかったのかと妄想している。
 監督であるJ・J・エイブラムス作品は好きなのでそこも超期待。
 エピソード7『フォースの覚醒』は好きで何度も見返しているが、その都度、J・J・エイブラムスの上手さに気がつく。
『フォースの覚醒』で、レイの登場場面の数分間、彼女は一言も喋らない。
 それでもレイの日常と何かを待っているという事が分かる。
 同じテクニックを『SUPER8/スーパーエイト』でもさり気なくいい感じで、最初の数分の映像だけで主人公の少年に(正確には家族に)何があったかわかる。その際に少年にセリフはなく、わずかに父親とある大人の怒鳴り合いが入るだけ。
 主人公の日常を描くことについてすごく参考になる部分だ。

 さて『スカイウォーカの夜明け』公開に関連して昨日、エピソード8である『最後のジェダイ』が地上波で放送された。エピソード8は好きではないが観てしまった。
 エピソード8は、なんだかSWの二次創作を観ている気分になってくる。
 自分の創作作品のストーリー構成も上手く作れていない身だが、それでもハリウッドのプロが執筆したであろう『最後のジェダイ』のシナリオには問題があるように感じる。
 この作品、熱狂的な世界のSWファンは超激怒させたらしいが、気持ちは分かる。
 出演者のひとりは、監督のライアン・ジョンソンについてSWの生みの親であるジョージ・ルーカスのビジョンを間違えて捉えているのではないか? とコメントしてる。またルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは、監督の描くルークについて「僕が演じてきたルークとは違う」とコメントしている。
 スターウォーズの大ファンというわけではないが、確かにSWの本来のルーク・スカイウォーカーとは別物と思えてしまう。思い入れのあるファンなら余計にそう感じるのではないだろうか。
 監督のライアン・ジョンソンの『LOOPER/ルーパー』という作品を観ていれば感じると思うが、とても『最後のジェダイ』のルーク・スカイウォーカーは、ライアン・ジョンソンらしいキャラである。ただ、スターウォーズのルークに当てはめるのはかなり合っていない。
 ちなみに『LOOPER/ルーパー』はいい映画だと思っています(デッドプール2』は、ある事柄について『LOOPER/ルーパー』に似ているところがある)

 旧3部作、つまりエピソード5『帝国の逆襲』にあたるであろう『最後のジェダイ』ライアン・ジョンソンを選んだディズニーのプロデューサーたちの意図はすごく分かる。だけど、スターウォーズにはスタイルが合っていなかったと思う。そもそも、ライアン・ジョンソンにはスターウォーズ愛を感じない。つまり過去作品に対してのリスペクトを感じないということだ。これが世界中のスターウォーズファンを激怒させた原因だと思われる(理由はネット上にいろいろ上がってます)。
 唯一いいと感じる点はカイロ・レンの描き方だけ。恐らく、ここがプロデューサーたちが望んだ部分で『帝国の逆襲』を意識した作品であることの証しではないだろうか。
 レイの過去については、悪くはないがエピソード7での記憶のフラッシュバックシーンとの矛盾があるのでは?と思わせてしまうのが問題だと感じる。なにしろ熱狂的なSWファンは作品を何回も観るのだから。
 とにかく長い上映時間の割に話が進展していないし、主人公側の行動がことごとく失敗というのがよくない。何故ならカタルシスが生まれからだ。最後のシーンが取ってつけたようだと批判があるのは、そういうことだと思う。要するに結果に対しての過程がほぼ活きていないストーリーになってしまっている。
 シナリオは監督であるライアン・ジョンソンが書いたということだが、キャラや作品ブランドの管理に定評のあるディズニーがシナリオのコントロールができなかったのだろうか? それとも興行的失敗がした場合のことを恐れてあまり口を出せなかったのだろうか?
 そもそもフィンとローズのストーリーはなくてもよかったし、もっと短い方がよかったと思う。あれはローズの葛藤と完結の話であってフィンの話ではない。SWファンは、フィンの物語を観たかったわけで、いきなり出てきたキャラであるローズに感情移入できるのだろうか?(こういうところがライアン・ジョンソンがスターウォーズに愛着がないと感じる点だ)
『最後のジェダイ』は、カイロ・レンとレイの部分だけを残してあとはカットして90分程度に編集した方がまだスターウォーズらしさが残っただろう。
 あと、笑えるとかそういうことではなくSW的でないギャグシーンは全ていらない。

 エピソード8『最後のジェダイ』は、初見で「え~っ」と思ってしまったのでについての語りが長くなってしまったが、J・J・エイブラハム監督の『スカイウォーカーの夜明け』には期待してます。

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