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J・S・レ・ファニュ『カーミラ』

電子書籍が「あなたの購入履歴からのおすすめ」として挙げてきたのが本書。全然知らない本でしたが、なんとなく購入。
初版は1872年。オーストリアの城で父やふたりの家庭教師(もちろん従者も何人かいますがモブです)と暮らす主人公・ローラが、19歳のときに起きた事件について書き綴った手紙という体裁の物語です。
めちゃくちゃ怖い! というよりは、ロマンティックで美しいのが売りではないでしょうか。
住む人の少ない寂しい城、謎の美女、ベッドの足元を徘徊する黒い影、そして吸血鬼…舞台装置はバッチリです。
一部謎のままになってしまった要素があったりと、釈然としないところもありますが、まぁそれはいいか、という気がします。
割と短くて読みやすいところも、個人的にはナイス。きれいな挿し絵もついてくるのでお得感あります。気になる方は、わりと気軽に手を出してみてもいいのでは。

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