ファンタジックな架空の世界の紀行小説です。 ひととき、ここではないどこかに貴方をお連れします。 一話完結式の短編集で、どの作品からでも読めます。 新作を思いついたら、追加するか…

カードゲーム「一行作家」で作成した原案を小説にしたものです。 偶然に組み合わされた4枚のカードが織りなす物語を即興で書いています。 物語につながりはありませんので、何番目からでも…

十年ぶりで、親友が訪ねてきた。 月の明るい晩だった。 お互いに十年分の年をとっているはずだが、向きあってみると、昨日別れたばかりのような気がした。 自分の狂気を閉じ込めた缶詰を、…

俺が部活の帰りに寄ったコンビニから出てみると、鎧武者（よろいむしゃ）が現れた。 いきなり戦いを挑まれる俺。 しかし俺は全く武闘派ではない。 弓道部に入ったのも、和風ポニーテール美…

カレーの匂いがした。 食欲をそそる匂いだ。腹が減っているわけでもないのに。 島田は鼻をひくつかせながら、薄っぺらい賃貸アパートの扉をノックした。 （小説ブログ掲載作の転載です）

書く作品が全て大長編になる作者が、掌編修行のために書いた短い作品を集めました。 全ての収録作品が完結しています。 現代ドラマ、ファンタジー、SFなどジャンルはさまざまです。

　私の名は、テル。 　気付くと暑い砂浜に裸足で立っていて、何故ここにいるのか、どこから来たのか、一切の記憶を失っていた。 　真昼の太陽に焼かれた砂に埋もれて立っている、白いくるぶ…