あとがき
(今後の展開だけ見たいかたはスクロールしていただくと、長い改行がありますので、その後から読んでいただければと思います)
お久しぶりです。テルミです。
たいへん長い時間がかかってしまいましたが、処女作でも私史上最長の作品『hand(s)』が完結いたしました。
本当に長かったですね。初投稿日を見ると丸3年かかっていたんですね。流石にかかりすぎですね(笑)
初めて何かを伝えたい、表現したいと思って筆を執ったものであるので私自身、たいへんたいへん思い入れのある作品となっています。(ちょくちょくほかの作品を作っていたり、ゲーム化させましたなど諸々やっていましたが)
あとがきというものを書いてみたかったのでここで少しだけ。
この作品……と言いますか、小説自体を書きたいと思ったのにはふたつの理由がありました。
ひとつ目は単純で、百合作品の良さをどうにか誰かに伝えたい・伝わってほしい。ということでした。
そもそも小説を書き始めたきっかけが、たいへん感銘を受けた百合作品に影響されて、ということからでした。(みなさんもそんな作品があったら教えて欲しいです!)
良さを伝えるだけで有ればツイッターで良くない?そんな声もあると思います。ごもっともです。けれど私は残念なことに、限られた文字数でその良さを伝えることができなかったことに加え、そもそも良さを伝える言葉を持ち合わせていなかったのです。
ではどうするか。
そこで思いついたのが、私の思う『良さ』をちりばめた物語から感じ取ってもらう。ということでした。
たいへん回りくどいですね()けれど私は不器用だったので、この方法でしか伝えることができなかったのです。
少しでも(百合っていいよね……あの場面とか結構好きだった!)ということを思っていただければ、それだけで胸がいっぱいいっぱいになるくらい嬉しいです。
ふたつ目は、自分を救いたかったからです。これだけでは訳が分からないですね。
私は私のことがあまり好きではありませんでした。口下手だし、思っていることをうまく伝えることができませんでした。
登場人物にもそんな面は一部反映させています。私自身を分散させてそれぞれ、投影させている部分もあります。
ただ、彼女らは物語の中で変わっていきます。他者と、いえ、隣にいる大切なファミリアと過ごすことで少しずつ、少しずつ受け入れていくのです。
彼女らの物語を私自身も追うことで、自分を少しでも受け入れられないかなぁ。ということで紡いだ次第です。
そのおかげか、最近は自分のことを好きになることはまだ難しいですが、少しずつ受け入れられるようになってきました。
自分だけは自分の味方をしてあげてほしい。そんな願いも少し込めてみました。自戒のつもりでもあります。
その力には彼女らにもあるし、自分にもある。そんなことを言い聞かせたかったのかもしれません。
何かを伝えたいと同時に、自分自身にも伝えたいことがあった。まとめるとそんな感じです。
途中で長く投稿できなくなってしまった時期もありましたが、完結させることができたのは読んでいただけであなたあってこそのことでした。本当に、感謝してもしきれません。ありがとうございます。この言葉しか今は見つけられません。
それでは、作品自体のお話としてはここで筆を置かせていただいて。また次回作で逢えたらなと思います。
最後にもう一度、本当に、本当に、ありがとうございました。
今後の予定
今後の執筆予定としては、大きく分けてふたつ考えています。
ひとつは、hand(s)のアフターストーリーとして各人1話前後のお話を少し書くことです。
本来あるべきことではないですが、回収しきっていない伏線を回収する話もありますし、単純にその後の彼女らの姿を描きたいなということで筆を執ろうかどうかを考えています。未練がましいですね(笑)
もうひとつは完全な新作の執筆です。
こちらは百合を続けるか、百合にこだわらず新しいなにかに挑戦してみるか試行中です。しばらくは短編である程度まとまったら長編をまた、という形も考えています。構想自体はあるのですがプロットがまだ……
ただ、作風としては大きく変わることは多分ないと思います。こういうのなんて言うんでしょうね。ジャンルとしては現代ドラマとかで良いのでしょうか。(いきなりSFとかバトルものとかは書かないかな……)
こちらについてもこう(?)ご期待です。
それではこちらの方も筆を置かせていただいて。
本文に加えhand(s)自体長い長い文章となってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次の作品で逢いましょう!それでは!
テルミ